綿入

文字数 180文字

綿入(わたいれ)を (わす)れて()がる 背中(せなか)かな

<解説>

 冬場は祖父の遺品(いひん)である綿入(わたいれ)のちゃんちゃんこを羽織(はお)っています。

 年齢のせいか、これがあるのとないのとではずいぶん違います。

 朝方(あさがた)など、二階にある自室から一階へ()りて火をたこうとするとき、うっかり綿入を忘れようものなら、寒さで背中が曲がってしまいます。

 年を食ったものだと思いつつ、それも悪くないのかななどと考えていました。
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