秋の風
文字数 250文字
<解説>
わたしの住んでいる土地は海と山に囲まれています。
その山々は主としてナラの木から成っているのですが、病害虫などによって枯れてしまった区画も多く、なんともさびしい気持ちです。
いつだか、ナラ枯れを紅葉と間違えたお子さんがいたんだとか。
一年中紅葉が楽しめると、皮肉を言う人まで出る始末です。
ナラ枯れに限らず、悲観することはたやすいですが、前向きに捉えることのほうがむしろ大切かもしれません。
そんなことを考えつつ、すっかり茶色くなった峰をながめていたのでした。