第49話 芋婆さんの美味しい話

文字数 552文字

 さつまいも「琉球芋とも、ナルト金時」とも。
寒風に晒した干し芋の美味しさは、今もA級品。

 飴芋を火で軽く炙るもよし。茹でた小豆に砂糖を
入れ、トロ火で焚き小豆を絡めるのも美味しい。
それを今は「いとこ煮」というらしい。

 収穫期が来ると、あちらから、此方からと芋を貰い、
積み上げてある。そこで栗よりうまい干し芋を作る。

 大きな鍋の下の方には大きな芋を鍋の上には小さい芋を
入れ、たっぷりの水を注入。沸き立ったら塩を入れる。
塩加減は湯を舐めてみて好きな濃さにするとよい。
「甘さも辛さも塩の味」で加減は腕の見せ所。これは蒸す
のではなく、茹でるのである。何故なら茹でると水分を
たっぷりり含んで、芋のほかほか感がなくなり、故人曰く、
びんつけ「ねっとり感」がでて飴色になるからである。

 炊けた順にざるにとり、すぐ皮を剥く。細いのは、丸干しに
するか、縦半分に切る。あとは1〜1・5センチくらいの厚さ
(斜め)に切りザルで干す。または、ちょうど良い3段の干し網
が市販されている。干し芋の時期はこの寒波が最適である。
霜に当たって凍ったら更にあまみが増して美味しくなる。

 最近は干し芋用の新品種ができたそうであるが私はまだ知らない。
 コロナ禍で巣ごもりの昨今。干し芋を作ってはいかが?
 ありふれたお菓子より遥かに新鮮で美味しいです。







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