貧と風呂

文字数 139文字

軌道を親子五人で途中下車した。
下車せざるを得なかった。
そこは白夜だった。

五人の銭湯代が高い。
夏。行水で流す汗。
冬。三日に一度銭湯にゆく。
貧しさが普通になって二年が過ぎた。
借家の軒下に簡易風呂を設けた。
嬉しくて飛び上がって喜んだ。
その内、当たり前のような顔をして
365日入浴した。
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