第69話 フライドポテト

文字数 368文字

 馬鈴薯を短冊に切って揚げたもの。フライドポテト?
弟と話し中に、マクドナルドが会話に上がり「私はまだ食べたことがない」
と言った。マクドナルドの食品のことでなしに冒頭の芋のことであるが、
傘寿の婆さんマクドナルドも知らないとはと、翌日買ってきてくれた。

 私の言葉足らずでフライドポテトとは言わなかったのだ。
マクドナルドのハンバーガーと飲み物、フライドポテトを前にして
言葉足らずであったとは言えなかった。
「初めて食べたわ。美味しいね」
「そうかそれは良かった」弟は満足げに帰った。

「孫がMの紙の袋に入れたフライドポテトを食べていたのを
よく見かけたけど私は食べたことが無いの」
と言ったつもりで「マクドナルドはたべたことがないの」
と言ったのだ。
 全然意味が違うわ「いい間違ったの」とは今さら言えない。
 言葉の大事さ伝える過不足を今、噛み締めている。



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