第71話 古事記(1)

文字数 670文字

 研究者の間では、今も二分されている我が国の礎。
ワクワクしながるら高千穂の峰を訪ねたことも、奈良を巡ったことも
幾たびあっただろう。
 小学5年生で「国のあゆみ」という歴史の本に初めて触れた。
天孫降臨である。日本は神の国であると必要以上に信じた。
今に神風が吹いて戦争に勝つ。
神国日本が負けたことは天変地異であった。

 生活に追われ国の礎なんて考える暇もなかった。
かれこれ40年にもなるだろうか、県会議員の坂東一男氏が地元の公民館で
古事記の講座を開いていることを知り、謎の古代を知るチャンスと受講した。
私の浅い知識と雲を掴むような講義との狭間でついてゆけなかった。
その上まだ仕事を持っていたので、理由をつけてやめた。その内坂東氏は
「狐の帰る国」を出版した。早速読んだが雲間は晴れない。
続いて岩利大閑氏が「道は阿波より始まる」大作を出版した。勉強会もあった
ようだが、縁をいただけなかった。
「辻説法」をしている御仁の噂を聞き、噂の主に電話した。
「古事記上つ巻」を上枝大輔先生は送ってくれた。
そこに発想の転換を解読するとあり、2007年羽山戸神から出る
夏至の日のでを耳取りから観測して以来、奇跡に近いことが起きた……。

 是非学びたいと思った。その内、願いが叶って、文学書道館で講座が
始まった。友達と2年間、通い詰めた。

 講義を受けている間は理解しているが、さて人に話すとなると
何も話せない。歯がゆいが説明ができない。
神や命の名前が、ひっきりなしに出て来る。
その名前と系図が飲み込めていないので、脳の中は朧である。

(2)を先行させてしまった。ご判読下さい。





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