第32話 笑い事でない

文字数 514文字

 洗濯機に洗剤と洗濯物を入れ、200円を投入した。
1時間後、取り出した。可笑しいぞ。洗剤が残っている。
ああ、洗濯機が故障したのかもと、よくみると、
コインを入れたのは乾燥機だった。乾燥機は空転して
いて洗濯はしていなかった。

 手製のマスクをつけて、顎の下におろしていることを
すっかり忘れて、白いマスクをして、
手製のマスクがなくなった。そうだお隣しか行っていない。と
「お宅に絣のマスクわすれていませんでしたか」
「あら顎の下にかけているのと違うの」
「ええー……」顎が強張ったはずだろうに?

 私の居住は3Fである。外出するため、エレベーターに乗った。
3のボタンを押した。動かない。
そのうち、行き先階のボタンを押してください。と指示が出た。
また3のボタンを押した。

 あら不思議、エレベーターは5Fにひとりで上がった。

 トイレットのスリッパが玄関にある。あら「こんなことをしたのは誰」
もちろん返事はない。

 エレベーターに乗り4Fを押す。止まったので降りて部屋へ。どうしても
鍵が合わないから、管理人さんと再び部屋へ。開いた。どうしてだろう?

思案していたら、先に降りた階はたぶん3階だったのしよう。
そんなことはよくあるの。慰められて立ちすくんだ。




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