第72話 古事記(2)

文字数 716文字

 岩利大閑氏の「倭(やまと)は阿波、奈良は新都の(おおやまと)
である」との説を笹田孝至氏は継承「阿波国古代研究所」を設立して
43年になるというが、私は入会してまだ十年の新参である。

 高天原は天上説と地上説がある。
天地初発のとき、天上に高天原があり、天御中主神を中心とした五柱の
神が現れ、ついで神代の代が始まり、7代目の神がイザナギ、イザナミである。
天つ神から沼矛を賜り、その沼矛を下界に下ろし海水をかき回し、ひきあげた。
滴り落ちた雫が固まりオノゴロ島となった。
 イザナギ、イザナミは結婚して国土を生み、海、風、山、水の神たちを生んだ。
イザナミの死。イザナギの黄泉の国訪問。イザナギの禊祓いへと続く。
イザナギは橘の小門の阿波木原で禊祓いをした後、地上の統治神として三貴子
「天照大神・月読命・須佐之男命」を生んだ。月読命には「夜の食国」を
須佐之命には「海原」を天照大神には「高天原」を。天照大神が治める高天原を
舞台として天の岩戸などの物語が展開される。

 天つ神が治める高天原。
 天照大神が治める地上の高天原に分かれている。
 日本書紀には、天つ神が治める高天原と、天照大神が治める高天原の差異を読み取れない。
 古事記には天照大神の出現以来、高天原と葦原の中つ国・出雲・日向などの地上の国土
で展開されている。

 私は高天原や中つ国、天の岩戸などなど阿波にあり、訪ねていったのだと言いたいのだ。
 まだ記憶にあると思うが、天皇のお代かわり(大嘗祭のためのアラタエ)もその昔ながらの
手法で三木山の中腹の聖地で作って献上している。私は、現場を見てきたし。28代目という御当主にもお目にかかった。
 天石門別八倉比売神社には天照大神が鎮座ましましている。



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