神様からの贈り物 花鳥の巻 その一
[ファンタジー]
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ある日、祈禱師の昇龍 導光の元に、ある依頼主が訪れた。
依頼主の名は『赤いバラの花の女神 マリア』。
依頼の内容は、ある国にいる≪浄魂鳥≫を日本に連れて来てほしいというもの。
≪浄魂鳥≫とは、目に見えぬ、いわゆる霊鳥。
かつて人間として生きた前世を持つ≪浄魂鳥≫だが。。。
壮絶な過去を背負ったまま世を去ったその≪浄魂鳥≫は
浮かばれず、今も苦しんでいるという。
≪浄魂鳥≫をその苦しみから解放し、≪浄魂鳥≫の抱き続ける想いを果たせば
『赤いバラの花の女神 マリア』が幸せにしたかった人間も
≪浄魂鳥≫も救われ、共に幸せになれるのだという。
さて、依頼を引き受けた導光に待ち受けているものとは。。。
目次
完結 全152話
2023年12月10日 13:59 更新
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≪浄魂鳥≫《じょうこんちょう》の旅立ち
- まえがき2022年04月24日
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第一章 ≪浄魂鳥≫《じょうこんちょう》との出会い
- 片目の霊鳥『ケツァール』2022年04月24日
- 依頼主は『赤いバラの花の女神』2022年04月24日
- 『赤いバラの花の女神』 その依頼の理由 (一)2022年04月24日
- 『赤いバラの花の女神』 その依頼の理由 (二)2022年04月24日
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第二章 ≪浄魂鳥≫《じょうこんちょう》『ケツァール』の過去
- 『ケツァール』の告白2022年04月24日
- 『ケツァール』の壮絶な過去 (一)2022年04月24日
- 『ケツァール』の壮絶な過去 (二)2022年04月24日
- 『ケツァール』の壮絶な過去 (三)2022年04月24日
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第三章 家族の悲惨な再会
- 十年後の家族2022年05月05日
- 夢の中の弟2022年05月05日
- 忍び寄る悲劇の足音2022年05月05日
- スパイとして養成された男2022年05月05日
- 攻撃目標は、ある一家2022年05月05日
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第四章 一家の無惨な結末
- 悲劇の始まり2022年05月29日
- 弟よ2022年06月26日
- 兄よ2022年06月26日
- 兄の決意2022年06月26日
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第五章 絶望そして一筋の光
- 懐かしき故郷2022年07月18日
- 打ち明けた真実2022年07月18日
- 『アレン』という理解者2022年07月18日
- 生きる希望2022年07月18日
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第六章 危機一髪そして安堵
- 指名手配2022年07月31日
- 『アレン』の勇気2022年07月31日
- 『アレン』の人柄2022年07月31日
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第七章 第二の人生
- 山小屋での再出発2022年07月31日
- 結婚報告2022年07月31日
- 結婚祝いのプレゼント2022年07月31日
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第八章 『マニュエル』の想い
- 宝石箱作り2022年08月08日
- 執拗な追跡2022年08月08日
- 『マニュエル』を追う理由2022年08月08日
- 『アレン』の助言2022年08月08日
- 『マニュエル』の本心2022年08月08日
- 『マニュエル』の覚悟2022年08月08日
- 心から互いを理解した瞬間2022年08月08日
- 『アレン』、君は真の友2022年08月08日
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第九章 決行
- 届け、感謝の想い2022年08月18日
- 決行の日2022年08月18日
- いざ、出発2022年08月18日
- 届かなかった感謝の想い2022年08月28日
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第十章 『マニュエル』、それでも君は友
- 逃げろ、生きろ、『マニュエル』2022年08月28日
- 『ニーナ』、君を幸せにしたかった2022年08月28日
- 『赤いバラの花の女神』の悲しみ2022年08月28日
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第十一章 『マニュエル』の心の支え
- すべては『アレン』のため2022年08月28日
- 『マニュエル』の起こした奇跡2022年08月28日
- 『マニュエル』の後悔2022年09月18日
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第十二章 救世主 山ネコ『ビリー』の登場
- 死の瞬間、それは救世主登場の瞬間2022年09月19日
- 再び救われた命2022年09月19日
- 山ネコのために2022年09月19日
- 救えた命2022年09月19日
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第十三章 『ビリー』の恩返し
- 山ネコなりのお礼2022年09月19日
- 『ビリー』、君は私の家族2022年09月19日
- 『ビリー』、その野生の本能2022年09月19日
- 『ビリー』の謎2022年09月19日
- 『ビリー』、君は心の友2022年09月19日
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第十四章 『マニュエル』の最期
- 『ビリー』、そばにいてほしい2022年09月23日
- 死への恐怖2022年09月23日
- 『ビリー』への遺言2022年09月23日
- 真の友、『アレン』へ2022年09月23日
- 『マニュエル』の最期2022年09月25日
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第十五章 さよなら、『ビリー』
- お願い! 目を開けて、気づいて、ご主人様。。。2022年09月25日
- 『マニュエル』の元へ2022年09月25日
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第十六章 『アレン』との再会
- 導光の涙2022年09月25日
- 意外な訪問者2022年10月10日
- その人こそ、逢いたかった『アレン』2022年10月10日
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第十七章 『ニーナ』の遺言
- 叔母との不思議な縁2022年10月10日
- 叔母の遺言(一)2022年10月10日
- 叔母の遺言(二)2022年10月10日
- 叔母の遺言(三)2022年10月10日
- 真実を知って2022年10月10日
- 叔母の遺言(四)2022年10月30日
- 叔母の遺言(五)2022年10月30日
- 叔母の遺言(六)2022年10月30日
- 素晴らしい絆2022年10月30日
- 叔母の遺言(七)2022年10月30日
- 叔母の遺言(八)2022年10月30日
- 伯母との思い出2022年10月30日
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第十八章 『白いバラの花の男神 ローマ』、ここに参上
- 『白いバラの花の男神 ローマ』の訪問2022年11月03日
- 『赤いバラの花の女神 マリア』との関係2022年11月03日
- ある《神》から託されたもの2022年11月03日
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第十九章 『ローマ』の嫉妬
- 『マリア』の怒り2022年11月03日
- 嫉妬に狂う『ローマ』2022年11月03日
- 紐解かれた宝石箱の謎2022年11月03日
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第二十章 鍵を握る運命を司る《神》『デスティニイ』現る
- 『マニュエル』を呼ぶ声2022年11月03日
- 衝撃の真実(一)2022年11月23日
- 衝撃の真実(二)2022年11月23日
- 『マニュエル』の叫び2022年11月23日
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第二十一章 ついに憎き悪魔『サタン』、その姿を現わす
- モルフォ蝶の大群2022年11月27日
- 宿敵、『サタン』を追い詰める2022年11月27日
- 『サタン』、その真の姿2022年11月27日
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第二十二章 我こそが、悪魔『サタン』
- 対峙2022年12月25日
- もうひとつの真実2022年12月26日
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第二十三章 父鳥の苦悩
- 父鳥の叫び2022年12月25日
- 父鳥の謝罪2022年12月25日
- 『マニュエル』の怒り2023年01月01日
- 『サタン』の横やり2023年01月01日
- 兄鳥の謝罪2023年01月01日
- 父鳥の後悔2023年01月01日
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第二十四章 悪魔『サタン』の怨念
- 『マニュエル』を憎む理由2023年01月09日
- 【龍の眼光】が見抜いた『サタン』の過去2023年01月09日
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第二十五章 人として
- 尊き信念2023年01月09日
- 『マニュエル』という人2023年01月09日
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第二十六章 悪魔『サタン』の本音
- 露わになる本性2023年01月29日
- 追い詰められる『サタン』2023年01月29日
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第二十七章 《最高神》『ゴッド』の降臨
- 『ゴッド』の声2023年12月10日
- 『ゴッド』の判決2023年02月11日
- 天誅《てんちゅう》2023年02月11日
- もうひとつの裁き2023年02月11日
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第二十八章 『マニュエル』の心情
- お褒めの言葉2023年02月23日
- 『ゴッド』の提案2023年02月23日
- 『マニュエル』の答え2023年02月23日
- 『デスティニイ』の涙 2023年02月23日
- 裏切られた怒り、そして無念2023年02月26日
- 拒絶2023年02月26日
- 『ビリー』の懇願2023年02月26日
- 許されざる家族2023年02月26日
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第二十九章 『満』の愛
- 『満』の提案2023年03月11日
- 心に響く『満』の言葉2023年03月11日
- 和解の時2023年03月11日
- 許された家族2023年03月11日
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第三十章 家族からの贈り物
- 【幸福の青き鳥の力】2023年03月21日
- 浄化の瞬間、そして別れ2023年03月21日
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第三十一章 新生『マニュエル』の誕生
- 消えた『マニュエル』2023年03月21日
- 『マニュエル』を感じる2023年03月21日
- 目覚めの時2023年03月21日
- 蘇った新生『マニュエル』2023年03月21日
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第三十二章 『マニュエル』からの贈り物
- 願い叶う時2023年03月21日
- 【彩願翔力】2023年03月21日
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第三十三章 【神様からの贈り物】
- 『ゴッド』の粋な計らい2023年03月26日
- 『ゴッド』からのメッセージと贈り物2023年03月26日
- 『マリア』からの贈り物2023年03月26日
- 『桜守』からの手紙2023年03月26日
- 【神様からの贈り物】2023年04月22日
- 『アレン』の想い2023年04月22日
- 『ゴッド』の賞賛の言葉2023年04月22日
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第三十四章 ≪浄魂鳥≫《じょうこんちょう》『マニュエル』の旅立ち
- 別れの時2023年04月29日
- 昇天2023年04月29日
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第三十五章 ミッションコンプリート一歩手前
- 『満』の想い2023年05月05日
- 『満』の宝物2023年05月05日
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第三十六章 『輝羽』の転機
- 『輝羽』を見つめる視線2023年05月28日
- その声の主は誰?2023年05月28日
- 『満』の意外なひと言2023年05月28日
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第三十七章 私が『ニーナ』
- 猪突猛進2023年06月25日
- 再び『ローマ』の登場2023年06月25日
- 『ニーナ』との再会2023年06月25日
- 嘆く『ローマ』、怒る『ニーナ』2023年06月25日
- それでこそ男、『満』!2023年06月25日
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最終章 ミッションコンプリート!
- 『ローマ』の嘆き2023年07月30日
- 嬉しい出来事2023年07月30日
- 『マリア』の大好物2023年07月30日
- 引き金になった『輝羽』のひと言2023年07月30日
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あとがき&龍火月の巻からのメッセージ
- 作者から読者のみなさまへ2023年07月30日
登場人物
昇龍 導光《しょうりゅう どうこう》
代々続く祈祷師の家系に生まれた。昇龍家第四十八代当主。五十歳。
非常に高い霊能力を持つ。
ダンディで背が高く、スポーツマン。
物腰柔らかで一見祈祷師には見えない。
導光が愛するものは何といっても龍と家族そしてスイーツ。
持って生まれた類まれなる霊能力と格の高い魂で、様々な視えざる存在と対峙しながら
迷える人々を幸福へ導くことを天命の職と自覚し、日々精進を重ねるまさに正統派の祈祷師。
昇龍 輝羽《しょうりゅう てるは》
導光の娘。ニ十歳。
聖宝德学園大学 国際文化学部二年生。両親譲りの非常に高い霊能力の持ち主。
自分の霊能力をひけらかすこともなく、持って生まれたその力に感謝し、
将来は父のような祈祷師になりたいと思っている。
龍と月に縁がある。
龍を愛する気持ちは父の導光に劣らない。
穏やかな性格だが、我が道を行くタイプ。
自分の人生は自分で切り拓くがモットーで、誰の指図も受けないという頑固な面がある。
浄魂鳥《じょうこんちょう》ケツァール / マニュエル
普通の人には見えない、いわゆる霊鳥。
五百年前、『マニュエル』という名の人間としてある国に生きた前世を持つ。
あまりにも壮絶な過去を背負ったがために転生できず、
ある想いを果たすため『浄魂鳥』としてこの世に存在し、
その時をずっと待ち続けてきた。
花畑 満《はなばたけ みちる》 / アレン
二十歳。『輝羽』と同じ大学で同じ学部の同級生。
日本人離れした端正な顔立ちの美男子。
五百年前、人間であった『浄魂鳥』と同じ村に住んでいた『アレン』という名の若者の前世を持つ。
十五年前に亡くなった叔母の遺言がすべてを明らかにするカギを握る。
野原 美咲《のばら みさき》/ 満の伯母
十五歳。聖宝德学園大学付属中学三年バラ組。
十五年前に亡くなった『花畑 満』《はなばたけ みちる》の叔母の前世を持つ。
その時の記憶を持ったまま生まれてきた。
『満』《みちる》同様日本人離れした顔立ちの超美人。積極的な性格。
赤いバラの花の女神 マリア
とにかく美しいものが大好きな女神。
導光の元を訪れ、ある国にいる『浄魂鳥』を日本に連れて来てほしいと依頼する。
すべての出来事はこの依頼から始まった。
その『浄魂鳥』の想いを果たすことができれば、自分が見護っていたある人も
幸せになれるのだと導光に訴える。
白いバラの花の男神 ローマ
『赤いバラの花の女神 マリア』の許婚《いいなずけ》。
いつも『マリア』に振り回されている『マリア』一筋の男神。
ある事情で結婚を先延ばしにされてしまう。
天の神から頼まれ、導光の家に届け物をする。
それは『浄魂鳥』と深い関わりのあるものなのだが。。。
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小説情報
神様からの贈り物 花鳥の巻 その一
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 152話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- ファンタジー
- タグ
- 神様, 不思議, 転生, 前世, ハッピーエンド, 異世界, 家族, 愛, 友情, 戦争
- 総文字数
- 136,118文字
- 公開日
- 2021年10月22日 22:45
- 最終更新日
- 2023年12月10日 13:59
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