嫉妬に狂う『ローマ』
文字数 643文字
一向に離れようとしない『マリア』を視て、
次第にしかめっ
そして、『ローマ』は『満』をキッとにら
みつけたのである。(怖)
『満』は、
「今、一瞬、背筋がゾッとして全身に悪寒が
走り抜けたんだけど。。。
何か起こってるの?」
と『輝羽』に尋ねた。
「『満』君。
あなたのその予感。。。
完全に当たっていると思う。」
「えっ? どうなってるの?」
二人の
『満』に配慮し、
「『マリア』。
『ローマ』が
もうやめた方がいいと思うよ。」
『輝羽』は『マリア』を
すると、
「
今、あなたは、私がそこにいる『満』とか
いう人間の男に
のですか?」
『輝羽』をにらみつけるように『ローマ』
が言い返した。
「ええ。
そうじゃないんですか?
どう視ても私にはそう視えますけど。」
「とっ、とんでもない。
どうして私が
それも人間に?
あり得ない。
《神》が人間に嫉妬するなどと。
私は《神》。
白いバラの花の生命を
たくましい《
美しき魂のこの私が、たかが人間ごとき
存在に嫉妬など。
あり得ませんね。」
そう言いながらも『ローマ』は『満』の
ことをずっとにらみ続けていた。
「まあまあ。
しばらく静かに見守っていた導光であった
が、収まる様子がないと判断し、やむを得ず
仲裁に入り、言い合いを止めさせた。
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