蘇った新生『マニュエル』
文字数 501文字
しかし、まだ生まれたばかり。
この世界に慣れていないのでしょう。」
『ゴッド』がこう説明すると、キャンバス
に描かれた色を失った鳥の輪郭は、ゆっくり
と、ゆっくりと白く
そして。。。
虹のような七色に輝く光の粒子に包まれ、
色を失った鳥、『マニュエル』は、
ついに純白の
のである。
その光景は、まるで《神》がこの世に誕生
する瞬間のようであった。
何と表現したらいいのか。
もう言葉がなかった。
まさしく神秘そのものであった。
今まで
は、まさにキャンバスに描かれた鳥が、
一瞬で息を吹き返すかのように、その
キャンバスからあっという間に浮き出て
来たのである。
そして、二つの羽を大きく、大きく広げて
羽ばたき始めた。
バサッ。。。バサッ、バサッ。。。
バサッ。。。バサッ、バサッ。。。
羽をはためかせる
が辺りを優雅に舞い尽くす。
ここに、
誕生した。
しなやかさの中に威厳あふれる姿。
何と
二つの羽の内側は、
染まっていた。
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