『ニーナ』、君を幸せにしたかった
文字数 277文字
た『アレン』は、家の裏に続く薔薇の花畑の
方によろめきながら歩いて行った。
弱々しい足取りで、一歩、また一歩。
最後の力を振り絞り、なんとか薔薇の花畑
まで懸命に歩みを進めた。
この薔薇の花畑の向こうに、愛しい
『ニーナ』の家がある。
「『ニーナ』。」
「『ニーナ』。。。」
「愛しい『ニーナ』。
君とともに、これからの人生を歩んでいき
たかった。
でも。。。
僕は彼のことを放ってはおけなかった。
許してくれ、『ニーナ』。」
「『ニーナ』。。。」
『アレン』は、薔薇の花畑の中で、ついに
力尽き、そのまま帰らぬ人となった。
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