心から互いを理解した瞬間
文字数 699文字
私は、君には本当に感謝している。
死ぬことすら恐怖を感じないほど
私の心はすさんでいた。
そんな私に、君は生きることの大切さや
尊さを教えてくれた。
君がいなかったら、君とあの時再会しな
かったら、私は
死を迎えていた。
今ごろこの世にはいなかったと思う。」
「
君からすれば、僕の言葉はきっと
しか聞こえないと思う。
いつも思うんだ。
もし僕が君の立場だったら
どうしただろうって。
答えは。。。
僕なら君のように崇高に生きることは
できない、ということだった。
みんな僕に言うんだ。
「「『アレン』、君は本当に気高く、
高潔で誠実な人間」」だって。
でもそれは違う。
本当に気高く、誠実で、高潔な人とは、
『マニュエル』、君のような人のことをこそ
言うんだと思う。
どんなに悲惨な状況に生きようと、
どんなに残酷な運命を背負おうと、
君は命の炎をけっして消さなかった。
揺れ動く不安定な、とても不安定なその命
の炎を。
命の炎を絶やさず
君自身。
その心のろうそくを、君はずっと支え続け
てきたんだ。
けっして自分自身を見失わず、心の
そんな強くて
それは『マニュエル』、君だよ。
君以外の誰にも
そんなことはできはしない。
君だからこそできた奇跡なんだ。
君はとても
僕はそんな君を心から尊敬する。
だから、だからこそ生きてほしいんだ。
生き抜いてほしいんだよ。
君には、君であれば、君だからこそ、
今この瞬間もそうやって力強く生きていられ
るんだよ。」
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