嬉しい出来事
文字数 1,201文字
そういうものなの?。。。
あっ、それより実は、今日、大学で
すっごく
「すっごく嬉しい出来事?
それは、『満』君が『ニーナ』と再会した
っていうことだろ?」
「えっ? お父さん。
どうしてわかるの?」
「どうしてって言われてもな。。。」
「もう。。。
せっかくビックリさせようと思ってた
のに。。。」
「ハハハ。。。」
もはや笑ってごまかすしかない導光。
「合言葉の方も、何とかうまくいったよう
だね。」
「そんなことまでわかるの?
お父さん、やっぱりスゴイ。
でも。。。危なかったのよ。その合言葉。
『満』君。
もう少しでしくじりそうになって。。。
その時の『ニーナ』の顔ったら。。。
本当に怖かったわ。
あっ、『ニーナ』は、付属中学三年バラ組
の『野原 美咲』ちゃんなの。
『満』君にそっくり。
あっ、違う。。。
『満』君の伯母さんにそっくり。
とっても美人よ。」
「そうか。。。良かったな。。。」
「うん。
私、自分のことのように嬉しいわ。
お父さん。
さっき「「男と女というものは、
永久に完全には理解し合えないのかも
しれない。」」って言ってたけど、
お父さんとお母さんもお互いに理解し
合ってはいないの?」
「えっ? そんなことはないよ。
お互い理解し合っていると思うよ。
お母さんはどう思っているのか知らない
けどな。」
「ふう~ん。。。
ところで、お父さん。
ほらっ、あの時。。。
『満』君に、いざという時は『マニュエル』
を説得するように頼んだってホント?」
「えっ?」
「『満』君から聞いたのよ。
『満』君、お父さんのこと、
「「スゴイ人だね。」」って言ってたよ。」
「そうか。。。」
「ねえ、お父さん。
お父さんには、『マニュエル』が将来、
『満』君の子どもとして生まれてくることが
視えていたんでしょ?」
「ああ。」
「本当にスゴイね。お父さん。。。
今回すべてがうまく行ったのは、
お父さんと『満』君のおかげね。
残念だけど、私は何もできなかった。。。」
「いや、『輝羽』。
そんなことはないぞ。」
「えっ?」
「お前の力が、『マニュエル』の傷ついた
心を癒やしたんだ。
『満』君の力だけじゃないぞ。」
「癒やした。。。? どういうこと?
あっ。。。でも。。。
さっき確か『満』君にもそんなようなこと
言われたような気が。。。」
「お前も『マニュエル』を救うために
大活躍してくれたっていうことだよ。」
「そうなのかな。。。
でも。。。
私は、結局何もしてあげられなかった気が
する。」
「そんなことない。
今は、まだわからないかもしれないが、
そのうちきっとわかる。
それは、いつか『澄子』が教えてくれる
だろうから。」
「お母さんが。。。?」
「ああ。
しかできないことだ。」
「よくわからないけど。。。
私、もう気にしてないから。」
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