『満』の宝物
文字数 508文字
その宝石箱。 忘れないようにね。」
「『満』君。
その宝石箱、大切にしてほしい。
その宝石箱には、その箱を手にした人々の
祝福や感謝の気持ち、そして大切な人を想う
優しさがたくさん詰まっている。
箱そのものが、人々の【美しき想い】
なんだ。
私は《祈祷師》という仕事柄、いろいろな
想いの
まったく[邪悪]なものに影響を受けず、その
【美しき想い】を持ち続けてきた
見たよ。
『マニュエル』が、『アレン』だった君と
『ニーナ』のために作った祝福の品。
そして、それを来世の『アレン』と
『ニーナ』の手元に渡るよう、《神々》や
『アレン』の子孫など多くの存在たちが
ここまでその想いを
しっかり
大切にしてあげてほしい。」
導光は『満』にそうアドバイスした。
「はい。ずっと大切にします。」
「そして、将来『ニーナ』に出逢ったら、
『ニーナ』にプレゼントするんでしょ?」
「そうしたいと思ったらそうするよ。」
「まったく素直じゃないんだから。
『満』君は。。。」
ちょっと照れている『満』に向かって
『輝羽』がからかうようにそう言った。
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