再び『ローマ』の登場
文字数 313文字
その女子中学生の頭上にいた人物が、
あの『ローマ』だということが。
「あらっ、『ローマ』じゃない。
天界に戻ったんじゃなかったの?」
『輝羽』がそう尋ねると、『ローマ』は、
立てた右人差し指を自分の口に近づけて
「しっ、静かに。。。」と言った。
『ローマ』は、その女子中学生の頭上から
ずっと彼女を見つめている。
どんどん二人に突進してくる女子中学生。
前髪を下ろし、長い髪を二つに分けた
三つ編みのお下げ髪のその女子中学生は、
勢いよく二人の目の前で止まると、息を
ゼイゼイさせながら胸を押さえ、何度も
深呼吸したかと思うと、『満』を真っすぐ
に見つめた。
そして。。。
『満』に向かってこう言ったのである。
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