猪突猛進
文字数 379文字
やけに早足でこちらの方に向かって近づいて
くる女子高校生らしい姿を目にした。
しばらくすると、今度は早足ではなく、
まるで突進してくるイノシシのように、
真っすぐにこちらに向かって
走って来る。
「あらっ、あの子。。。
物凄い勢いでこっちに向かって走って
来るわ。」
「えっ? あっ、本当だ。
すごい。
まるで今にも襲われそうだ。」
「でも変ね。」
「なにが?」
「うちの大学付属の高校生の制服は
ブレザーのはず。
だけど、あの子の制服はセーラー服。
確か。。。
セーラー服は、付属の中学生の制服よ。
どうしてここに中学生がいるの?」
その時、その女子中学生の頭上に、突然
何かが現れた。
まだ遠くの方なので、『輝羽』には、
はっきりとは視えなかったのだが。。。
次第にイノシシのように突進してくる
女子中学生。
「あっ。。。」
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