45.《 マイルストーンを建てる日 》 2022/11/2

文字数 1,167文字



サンデー毎日記 第二部 「今日である」の初心を思い出すと、それは「老い、病、死」の三点セット。
晩年の枯れゆく姿を否定することなく、逃げることもなく、真正面から立ち向かう気持ちと、できれば実践も含めて書き記していくのがそのミッションだった。
週に1エピソードのペースで、そんな想いを書き記してきたが、今になってふと心配になる、
何か大事なことを取り忘れてはいないだろうか? ・・・と。
限りある命、残り短い健康を理解しているならば、これから先の時間管理はいったいどうなっているのか。
取り忘れられていたのは、厳しい表現にはなるが死へのマイルストーンではないか。

ここで狼狽えてはいけない、
今までも実行してきたスケジュール管理だと思えば悲壮感も減少する、働いている時の営業活動計画、トライアスロンレースに出場するためのトレーニンプランを思い出してみよう。
まずは最終目標と日程を設定する、最終時点から逆算して節目節目に目標達成のために必要なアクションを想定する。節目でアクションの成果を評価し、過不足があったときには修正を加える。
実行・見直・修正・想定という繰り返しのループを生真面目に遂行するだけである。

では、仮に目標を「2030年 80歳まで元気いっぱいで、そこで息を引き取る」 としてみる。
そうすると、今から残り7年半のスケジュールを決めればいいわけである。
80歳から逆算して、各年齢での達成ゴール、マイルストーンを設定してみる
・・・思いつくまま次のように。

79歳:たいした財産はないが遺言書を認める。
78歳:身の回り品最終整理。
77歳:喜寿を祝って、夫婦で韓国旅行。
76歳:学年の喜寿祝に参加する。
75歳:ミステリー小説を完成する。
74歳:ビル・エヴァンスとベースでセッションする。
73歳:金婚の祝いで台湾旅行。
72歳:補聴器を装着する。

一年単位のマイルストーンはこの程度だが、その詳細を考え実行する楽しみがきっとあるに違いない。マイルストーンを「冥土の旅の一里塚」などと深刻に考えないで能天気に焦ることなく朗らかにゆっくり生きていく先に次のマイルストーンにたどり着くことができるといいな。

「元気ピンシャンしてコロリと死ぬ」は「ピンコロ」ともいう。
適齢期老人の理想のスローガンだけれど、実は僕には具体的な計画らしきものがある。
71歳でのホノルルマラソンをラストランとしたのは、これ以上走ることそのものが健康を害すると勝手に解釈したからであって、未練いっぱいにまだヨタヨタと走っている、もしかして80歳になっても・・・・?
80歳でのマラソン完走が最後のマイルストーンというのも実に魅力的だ。
肝心な点はゴールしてそのまま息を引き取ることだ、絵にかいたようなピンコロではないか!

幾つになっても、夢ばかり追いかけるナルシスト。
妄想に浸る 今日である。
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