119. 《 新米の日 》 2024/4/3

文字数 1,194文字



2~3年前から「しもやけ」に悩まされるようになった、冬の間だけで慢性的なものではないので放置していた。
同じようにしもやけに悩んでいた孫(小6)は今年からしもやけと決別した、少し大人に近づいたのだろう、ぼくが幼児に戻るのとは逆に。
高齢になることは幼児に戻ること・・・・という怪伝説を聞いたことがある。
しもやけの他にも、オムツをする、歯が無い(抜けて)、ハイハイする、よく泣く、など高齢者と幼児には似通ったところが多いというのである。
ちかぢか 赤ちゃんの無垢なあどけない笑顔になれるのかと思うと、嬉しくてドキドキする。

とはいいながら しもやけが痛い、よく見ると脚指先が赤黒く変色しているではないか。
このままにしておくと指先が壊死するのではないかという恐怖に囚われて眠られないくらいになる。
長い年月トライアスリートだったので、運動後の痛みや故障には即応できる。
初期対応は「RICEの法則」に従っておけば間違いない。
R=Rest:まずは休養を取る
I=Ice:冷やす
C=Compression:圧迫する
E=Elevation:高く置く
脚や腕の不具合への救急対応はこれで十分であり、その後の経過次第で専門家に診てもらうといい。

しかし、しもやけにRICE の法則を適応できるのだろうか?
Rは毎日十分すぎるほどとっている、Iはこれ以上冷やしてはいけないので採用できない、CとEは血行を良くするからいいかもしれない。
早速、コンプレッションソックスを常時着用することにしたところ2日後には痛み・かゆみが薄れていく。RICEの法則は健在だった。

もうひとつ近年悩まされ続いているのが「怒りやすくなった」こと、身体故障ではなく心の問題だ。ほんの些細なことに、ムカつき怒りが沸き起こってくる、時折その怒りを何かにぶつけたくなる。アンガーコントロールしなくてはいけないと思いつつ、こちらもずっと放置したままだった。
74歳になった折、これからでも、いやこれからだからこそ残りの時間を「どう生きるか」を探し出したいと念じた。
まずは怒りを抑え、周りに優しく、できれば誰かに役立ちたい・・・これらを「どう生きるか」の第一歩にしようと思った。
そこでRICEの法則に則って改訂版を作ってみた、題して「怒れる老人のための新RICE」。

R=Relax:気持ちを楽にする
I=Imagine:良いイメージを想う
C=Consider :熟慮する
E=Enhauce:改善する

R:怒りの衝動が起きた時、まず気持ちを落ち着ける。
I:自分が大好きな物・事を思い浮かべる怒りを追いやる。
C:なぜ今怒っているかを考える。
E:怒りを抑え自分を改善する

怒ることより誰かに感謝される方が嬉しいに決まっている、万が一怒りが正当であったとしても怒りを抑え笑みを浮かべる人は美しい。
新RICEの法則を身に着けることを最後のミッションとして自らに命じる 今日である。
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