すごい人

文字数 1,237文字

こんにちは。今日は2本目の投稿です。
最近の父シリーズの更新になります。

父「俺はアルバイトの時と、派遣の時に正社員登用を持ちかけられるほど仕事ができる人間だった。」
大人になった私の言葉として、「そんなことざらにある。」です。
これで終わってしまう話なのですが、膨らませます。

私もアルバイトや派遣として、仕事に従事してきました。私は接客業や事務作業員として仕事をすることが多かったのですが、その中で、普通に仕事をしていれば正社員登用を持ちかけられる。と、いうことは2回くらいありました。
その時に都度、父の誇らしげな語り。姿を思い出します。

父は、世界は広いと語りながら、海外に行ったこともなく、飛行機にも、船にも乗ったことがありません。知っているのは、ユダヤ人大富豪の教え。金持ち父さん貧乏父さん。7つの週間。等自己啓発本の中で出てくる世界でしょうか。
高校を中途退学してから、母に出会い、離婚し。祖母の借金を背負い、お荷物の私も存在していて、身動きが取れなかった。俺の人生はクソ。祖母のせいで。娘のせいで崩れた。人生がぐちゃぐちゃだ。
私が中学生の頃に、「死にたい、死んでやる。」と言った時も、包丁を取り上げて殺してやる。と、言う人間ですから、なんとなく察するものがあります。

彼は、鳶職として出稼ぎに出ていましたので、県は跨いでいたことでしょうが、鳶仲間の世界と、自己啓発本で読んだ知識だけが独り歩きしていて、体と心が乖離している状態。のような感じだったのでしょうか。
大義を語るわりには、行動には何も現れることがありませんでした。私への口約束の反故もその中の1つです。

私の中での父の神話が、年々崩れ去っていきます。
謝罪を求めることもしたくない。というか、俺は悪くない。悪いのは怠慢な家の女ども。と、いつも言っていたので、悪者はいつも通り私。
私の悪口を円滑油にして、田舎の田舎ならではのコミュニケーションをとっていることでしょう。

空の青さは知っているんだと思います。
私も飛行機にも船にも乗ったことがありません。手漕ぎのボートもないです。
いつか行けたらいいですね。
父も、いつか本物のディズニーランドに恋人と行ったらいいと思います。
個人的には幼少期から父と2人でも行きたかったディズニーランドですが、当時の父は、「俺と2人だったら楽しくないだろう。」「付き合えるかもしれない女性を誘ったら、あんた(父)と行くのは構わないけど、なんであんたの娘のお守りをしなきゃいけないんだ。」って言われた等、色々と勝手に始まり、私も勝手に期待し続け、勝手に叶わずに終わってしまいました。
私はディズニーシーが大好きです。パレードを見ると涙が出るくらい大好きです。
1月にはディズニーランドに行こうと思っています。
虚しさも、こうして書き続けたり、一緒に居てくれる人達がいることで昇華されることを、ここ数年で知りました。

明日もお仕事頑張ります。
本当に寒い冬です。年の瀬は楽しく過ごすために、皆様ご自愛くださいませ。
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