他人様

文字数 949文字

小学生の頃に父の経営してる仕事柄、木がたくさん手に入ったりして、暖房費が馬鹿にならない、光熱費が払えないやら色々あって、初期投資ということでお金はそれなりにかかったんでしょうが、薪ストーブが家に導入されたことがありました。
父が家に設置したので設置費用の人件費はかからず、工具もあったので材料費だけで済みました。
煙突も規定があるらしく7mか9mで設置されました、調べればいいんでしょうが、うろ覚えです。

2軒隣に同級生の女の子が住んでたんですけど、同じクラスだったんです。
私の家に薪ストーブが導入され、煙突が立ち、癪に障ったのか、学校での話題作りのためだったのかはわからないんですけど
「貧乏なくせに家に煙突なんか立ててた。
と、クラスに私の家の話題を持って行ったみたいで、陰で女の子たちから悪口言いたい放題言われて、陰で袋叩きにあってたのは自覚してたんですけど、抵抗する気も起きず、別に死ぬわけじゃないと思って無視してました。
反応しないでいると、そのうちだんだん暴言も過激になっていって、
「家がよく停電する。」
「貧乏なのになんで生きてるんだろうね、恥ずかしくないのかな。」
やら嘲笑されてたのも知ってるし、私もなんで生きてるのか全然わからなかったし、サクッと痛くなく消えられるなら消えたかったし、家にも学校にも居場所が無くて、同じような境遇の友達と傷のなめ合いに見えるような好意をしたりして現実逃避をしてたんですけど、ある日の学校に登校して、朝礼までの間いつも通り本を読んでいた時に、なぜかわからないけど意識が本から現実に帰ってしまったことがあって、その瞬間女の子たちからの誹謗中傷が耳に入って、頭の先から胸までの血液が急に消えるような感じがして、曾祖母を殺したのはお前だと祖母に言われていた時期も重なって、なんで生きてるのかわからなくなって、急に涙が止まらなくなって朝っぱらから泣いたんですよね、最初は本に意識を戻そうと思って頑張ったつもりなんですけど、戻ってくれなくて、笑い声がどんどん心を冷えさせていくんですよね、どうしていいのかわからなくて、涙も我慢してたのがどんどん溢れて出て来てどうしようもなくなって、声は上げないで泣いてたんですけど、そこに担任の先生が来て、ぎょっとして別教室に移されました。
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