衣食住の保証がほしい子供

文字数 896文字

小学3年生の時に、父親から
「【金持ち父さん貧乏父さん】を読んで、読書感想文を書け。」
と、言われました。
子供ながらに、
『また始まったな。面倒臭いな。』
なんて考えて。そんなことを言うと、怒声混じりの人格否定か、馬鹿にした後に「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いんだ。」なんて言われたり、その後はお決まりの車を噴かして怒ってますアピールをしながら家を出ていき、帰ってきても不機嫌を撒き散らすので、父親がとても嫌いでした。
28歳の人間が、8歳の児童に勝ち誇ってなんの意味があるんだろう。自己啓発よりも清潔な服と祖母の横暴な行動を止めてほしい。私の家族はどうしてズレていて気持ち悪いんだろう。と、ずっと考えていました。(拝み屋や霊感など意味のわからないことを言う祖母も含め。)
口が裂けても言えなかったんですけど。(読書感想文は書きませんでした。当時の読んだ感想は、父が思想は金持ち父さん、現実は貧乏父さんだったので虚しく感じただけです。)

小中と勉強ができたことがありませんし、父から耳にタコができるほど聞いた「IQが低い人間。」だと思うのですが、私が馬鹿でも仲良くしてくれる人たちがいるので、馬鹿だから別に不幸ではないなって思いました

父にとっての幸せと、私にとっての幸せの形が、血のつながりはあれど他人なのでそもそも違う気がして、
父は、金持ち父さんと貧乏父さんを読んだ上で、経済的に優位に立ってほしかったのか、成功者になってほしかったのか、そもそもが違うので意味がなかったように思います。

私は読書が好きですが、主に読むのは小説です。
登場人物たちがどう考えてどう動いていくのか、物語の中に没入して、私の少ない人生で体験できない世界観や思いを楽しむことが好きなんです。
父はよく自己啓発の本を読んでいたようなので、現実世界の使える知識を収集し、披露することが好きだったのかもしれません。
読書好きにも本当に色々な形があるなと思います。

好きも価値観も違うものを無理やり共有することに意味があるのかなと思ったりして、自分が学びたくなったタイミングで学ぶのが一番効率が良いんじゃないかな。なんて、馬鹿なりに考えてみました。
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