過干渉親

文字数 1,936文字

こんにちは。お久しぶりです。
いつの間にか桜が散って、新緑の季節がやってくるんだなと視覚でも肌でも感じることができる時期です。
私は日焼け絶対したくないマンなので、日焼け止めとアームカバー、日傘が必須です。
サンバリアの傘の遮光性の高さに助けられています。

親というのは、尊敬できたり、最初に愛情をくれる存在なんじゃないかと幻想を抱いていた時期があるんですけど、私の父は、女と車に愛を注いでいるタイプでした。
そういえば親の親ってどうだったかな。と、考えた時に、祖父の方は浮気三昧で出奔。祖母の方は自己愛の塊で、何事も自分の都合で動く人でした。
私の親の代から機能不全家族でしたし、父のめんどうを見てくれていた祖父が他界後、逃げるように女の家(母)に転がり込むのも納得の親だとは私も祖母の狂気は知っているので理解はしてます。
なぜ現状の不完全な生活形態の中で軽率に子供を作ろうと思えたのか納得はできていません。

祖母が借金を作った時に、父が肩代わりした理由が全く理解できないのですが、親に対しての何かしらの情があったんだと思います。

本当に実の家族を見て言うことでもないのかも、家族だから見えたものかもしれませんが、情はかけてもらって当たり前のものではないんだな。ということです。
私は親に対する情が全く存在していないので(何もしてくれなかった親に情をかけるより、恋人や友人に向き合いたいため。)、老後等私には知ったことではありません。
恩返しをしたいと思える親であれば、老後は任せてほしいと思えたのかもしれません。
父が祖母にかけた情は、全てが無駄になってしまったのを見てきました。
祖母は、借金を肩代わりしてもらったにも関わらず、感謝も謝罪もしませんでしたし、働きに出よう、自分で返金しようなどとも思わず、子供(父)の人生を潰している自覚すらありませんでした。
父は離婚後、24歳から31歳までの時間を母に縛られていたわけです。

とんでもない親ですね。
その時間を取り戻したいと思うのも分かりますから、私を蔑ろにすることに繋がるのも理解できます。
自由になりたくて逃げ出した先で、子供を作ってしまったから、自分の母の借金を背負ってしまったから不自由になったんですから、嫌気がさしていたんだと思います。

父にとっての祖母(私にとっての曾祖母)が私のめんどうを見てくれていて、その人がが亡くなってからはブレーキが無くなったために父の母親は私に対する暴力も激化したわけです。
「父ならできた。」
「失敗作。」
「お前は母の遺伝子が強いから出来損ない。」
等も、日々言われて来たのですが、それを聞いていると、父の母にとって、自分の息子がアイデンティティだったんだな。母自身に今現在誇れるものも、努力の形が残っていることも何も無いんだな。と、言うことに気づけました。
本当の意味で、全ての意味で息子に依存していたんですね。言い方は悪いですが、気持ち悪いことです。

父と祖母の怒鳴り合いで、私も疲弊していましたが、同時に父もどうすればいいんだと頭を抱えていたことでしょう。
「樹海に行きたい。」
と、言葉にしていたのを聞いた中学生の私は、心の中で、「お前も原因のひとつだろ。」と、思っていたんですが、失敗しない人間はいないので、逃げ出したはずの家に娘を連れて戻ってしまったり、情をかけた母に余計に依存されたり、多分ですが、私の知らないところでも失敗を重ねていると思います。
私自身失敗を重ねて、乗り越えながら現状生きているので。

私は可能性ベースで何かを考えることが好きでは無いので、子供を作ろう。みたいなことは全く考えられないのですが、父は可能性にかけて、裏切られ続けた人生の結果、私は私が家出した時の状態の父しか知りませんが、人と長く関係を築けなくなったんだろうな。と、思っています。
今は性格も変わって、パートナーを見つけて穏やかに過ごしていたり、趣味や仕事の仲間ができて、楽しく過ごしているかもしれません。

父を通して祖母を見ると、正直化け物じみた何かを感じてしまいます。
父は早く母から逃げ出すべきだったんじゃないかと思いつつ、現実はそうではないことと、私の価値観からの言葉なので、本人は満足しているかもしれません。

息子に追い出された母は、きっとその瞬間は頭に血が上って出奔し、熱が冷めたあとは、「裏切られた。」等と見当違いな逆恨みに似たようなことを考えたりしたのでしょうが、父の母は、もっと早くに息子を解放するべきでした。
子供は自分の駒でも、思い通りに操作していい存在でもないので。

それを踏まえても、私は私の蓄積されてきた感情が過去にあって、それとこれを混同するのには、昔悩んでいた私に失礼なので、もう他人なことに変わりないです。
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