第百十段 夢で逢いましょう
文字数 344文字
彼へのメッセージにそう書いたら、こんな歌を送ってきてくれた。
思ひあまり 出でにし
夜深く見えば
あなたを思うあまり、魂がぬけ出して会いに行ってしまったみたいだ。
また夜ふけに現れたら、この体に戻るようおまじないをしてやってくれないかな。
こんな熱いことを彼に言われて(以下略)
私の夢に業平くんが出てくるのは、私が業平くんを想っているからじゃなくて、
業平くんが私を
想っているからだ、という平安時代あるあるの考えかた、好きだな。
夢はみんな、ニューロン(脳神経細胞)からニューロンへのシナプス(樹状突起)を介した神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど)の授与の産物だ、
ってわかっていても好きだ。