製品開発のお手伝い名目で犠牲になる豚

文字数 521文字

骨髄と脊髄、字が似ているからか間違える人も居る髄。
巨人の急所な「縦1メートル横10センチ」が、脊髄の場所にゃ。
某教会が何やら間違えていた再生医療に関係する骨髄。
詳しいことははたらく細胞にお任せして、研究室で豚が痛い目にあった話をば。
猫に鶏の骨を与えたら駄目にゃ。
犬のおやつ骨とは違うにゃ。
鶏骨は犬にも駄目。割けたら武器にもなるやつだから。
さて、骨の髄と書く骨髄、採取するには痛みを伴うことになります。
骨髄バンクに登録するにも、かなりの決意が必要になるにゃ。
研究室でやったやり方、先ずはBBQに使うような金属製の棒を滅菌することから始まるんです。
それってつまり。
ええ、豚に刺す用の棒です。
それをね、麻酔をかけた豚の骨盤目掛けて刺すんです。
その後、どういう仕組みかはモニョりますが、細胞を採取。
データは依頼主の元に献上され、豚は眠ったまま豚舎に放置。
また放置か。
翌朝、餌やりと掃除の為に豚舎に向かうと、骨盤に穴を開けられた豚は痛そうに後脚を動かしているんですよ。
製品開発の為に依頼をしてきた人は、痛みも感じなければ心も痛まないし汚れ作業も力仕事もしないまま結果だけを美味しくかっさらっていくと。
人間社会の闇を豚まで背負う。
やはり、世界は残酷にゃ。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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