研究室選びは下心と共に

文字数 649文字

獣医学部ではあるが獣医学科ではない為、研究室には三年目までに所属しなければなりません。
何処に所属するかで苦労が分かれる研究室ぅ。
そう、中には動物を飼育しない研究室もあるので、そこであれば毎日の世話も必要なくて楽。研究対象の動物の世話、やらない訳にはいきませんから。
研究対象でなくとも、動物に関わるなら世話はしなきゃならないだろ。

ですね。命大事に。
さて、選ばなければならない研究室ですが、毒親育ちは自分の意見と言うのがなくてねえ。押さえつけられて、否定罵倒されて、心をなくしているから、やりたいことも持てなくて。苦しいこと苦しいこと。


心を何かに例えるなら、虚無。
虚無ゼルさんを虚無ゼルさんに陥れる要因の一つに「産まへんかったら良かったわ」なんて有りますが、毒親育ちにとってその存在否定は日常茶飯事でしたからねえ。作っておいて被害者面するクソ毒物は消毒しても消毒しきれないから困る。
毒親の毒が消毒液で消えたら苦労しないにゃ!
せめて欲しい解毒薬。
で、やりたいことが思いつかないから、就職に有利と聞いた研究室に希望を出しました。結果的に、コネもなにもありゃしないから有利も何もない。ただただ、ブラック耐性が付く程度。
ブラック耐性て。
院生の権力が強く、逆らえないしモラハラ横行。
朝六時には研究室に居て、自分の研究でもないのに日付が変わるまでお手伝い。
ブラックみ凄くない?
給料が先ずでねえのに良くやるな。
ええ、だから「給料の出ている技能実習生は甘えんな」と思ってしまうのです。怖いね、経験から作られる基準って。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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