ケージ内のネズミを捕まえるのは割と楽

文字数 720文字

築地のネズミは数が多過ぎて大変なことになっていましたが、狭いケージに入れられたラットを捕まえるのは楽です。
なんせ、逃げ場がないですから。
窮鼠は猫を咬むもんだけど、ラットを追い詰めたら咬まにゃいの?
割れた実験器具で手を切った人は居ても、ラットに咬まれて怪我をした人は研究室には居ませんでした。
毎日、昼に捕まえては細胞を一匹ずつ採取していたと言うのに。
細胞の採取、一気に研究室っぽくなったにゃ。
研究するのに、ある細胞の状態を調べることが必要でして。
まあ、その状態によって「実験に適している」と判断されたら首コキャされた後、要らないパーツは冷凍して処理されるだけですが。
実験動物って、生まれてからずっと地獄みたいなもんだにゃ……
だから、地獄で人間にやり返すんじゃないですか?
冷徹な官吏も「小さいものがメッチャ居るのは恐怖」だと言っていますし、ネズミって最終的には勝つ生き物ですからね、干支にしろ嫁入りの話にしろ。
おむすび祭りじゃあぁぁあー!
 
なネズミはどうにゃんだ。
現世でも、不衛生な環境に居るネズミに咬まれたら危険だけどにゃ。
そうでなくとも病原菌をまき散らしますからね、ネズミ。
中世のペスト流行なんて、天敵の猫が減ってネズミ天国になったのがトリガーなんて有名な話ですし。
猫を虐めた末路乙!
 
猫を減らしたせいでネズミの害に苦しむ人間ザマアww
なぜ人間は猫を悪者にするのか。
犬と違って従順じゃないから嫌うのか。
猫は宗教と言うけれど、宗教だからこそ好き嫌いが分かれてしまうのか。
ネコ




猫とネズミの因縁、それは何時からあるのだろうか……
(なお、田舎の猫がネズミを狩るかは猫次第な模様。きょうだいでもバキバキやる子とそれを眺める牡丹餅に分かれた)
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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