リユース リデュース リサイクル

文字数 1,508文字

自国民を蔑ろにする人たちが海洋生物の心配なんてしないだろう、令和二年目文月。
「マイ箸で割りばしの使用を減らす」なんて取り組みもあったけど、割りばしって端材で作られるから大した意味が無いとも言われたしにゃ。
端材で作ろう、オトモの装備。
 
使えるものを無駄にしない、その方が環境に良い気もします。
非接触棒も、ちょっとの木材でたっぷり使えそうな使い捨て。
使い捨てでも、感染が拡大して火葬が増えるより、ずっとエコな気さえするにゃ。
と言う訳で、研究室ではゴミ捨て場から何かしら拾って再利用することがちょくちょく有りました。
汚ねえな。
ね。
どこの資金が潤沢な研究室が捨てたか分からないディスポ(使い捨て用)のシャーレを男性陣が拾ってきたこともありました。
衛生面的にもどうなんだそれ。
ビニールに包まれているとは言え、出所も何で捨てたかも分からないシャーレですから、衛生面はアウトでしょうねえ。
まあ、院生お局様に見せたところ「サイズ的に使えないわよ」とのことで再度ゴミ捨て場に。
これぞ、無駄。
まあ、使える物だった場合、院生お局様の機嫌が良くなりますから。
何故、院生の機嫌を取らねばならんのか。
逆らったら、山に埋められるか、海にコンクリで固められた上で流されるかですので。
それなんて、極☆主夫☆道。
タマぁ取ったらあ!
 
な研究室だから仕方ないのです。
そんな訳で、たまたま捨てられていた球も拾われてきました。
一体誰が大学のゴミ捨て場にボーリング球を持ち運ぶ用の袋に入れて捨てたと言うのか。
処分費を払いたくないから、人目を避けて捨てたんだろうにゃ。
ボーリングのマイボール、何ゴミかすら良く分からん。
それは誰かしら持ち帰りましたが、一体何だったんだあれ。
持ち帰るのも重いだろうに。
ね。
就職後、福利厚生の一環で社員を集めて年に一回息抜きイベントをしましょう……みたいなものがあったのですが、そのチケット的なものを使うにも何かしらの規定でボーリング以外を選べなかった上に、二十一世紀のボーリング場は横浜エリアでは少なく、少ないが故に予約は争奪戦で、なんかもうそこまでして会社として何かイベントやらなきゃならんのかと言う気分になった位に出来る場の減ったボーリングだと言うのに。
ボーリング、それは昭和に流行って廃れたスポーツ。
そして、コロナ禍にあっては、レンタル靴で接触感染しかねないわ、ボーリング球には指を突っ込む上に消毒もしにくそうだわ、窓も無いだろうから結構な密だわと散々な感じに。
靴はまだしも、指を突っ込むボールは色々と危ないよにゃ。
それな。
ドアノブに触れない対策を個々人でやる状態で、ボーリング球ってどうなんだろうと。
元から、不特定多数の人が使いまわしているけど、コロナ禍じゃなきゃ気にしていない人だらけだったろうに。
ボーリングのやり方すら知らない若者も居そうですが。
そして、給食で数千人単位で食中毒が出ましたが、暑い時期の保管の仕方って重要ですね。
そんな訳で、ドリンクを冷やす冷蔵庫(お弁当屋にある様な上部が硝子で中の商品が確認出来る冷蔵庫)も拾われました。
いや、何でそれが捨てられてんの。
知らん。
知らんが男性陣が拾って来たんだ。
臭かった。
臭かったのに拾ってきた。
臭いから捨てられたのかと思う位に臭かった。
拭きまくってから電源を入れたら使えはした。
しかし、やはり臭かった。
そりゃ、ゴミ捨て場に置かれてりゃ臭くもなるにゃ。
研究室には、先輩方が置いて行った冷蔵庫(家電リサイクル法施行後で処分にも金がかかるから置いて行きたい人も居る)もあるが、更なる冷やせる道具の追加。
何かしらの飲みが有る際には活躍しました。
臭いなりに。
どんだけ臭かったんだよ。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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