トム・ソーヤ or ハックルベリー・フィン

文字数 730文字

さて、泊まり込みな実習ですが、どんな部屋に泊まったかって話です。
牛と添い寝、牛と添い寝。
荒川さんちの猫じゃ無いので添い寝はしません、ぺしゃんこせんべい状態は御免です。
ですが、無料で泊まるので設備に文句など言えません、それが牛舎であろうと。
え?
いや、流石に牛舎ではないですが電球とコンセントが一つずつあるだけの部屋でした。しかも、電球とコンセントが直列に繋がっているのか、携帯の充電をしようとしても、電気を消すと充電できなくなる仕様です。
どういう部屋だ。
場長が手作りした空中ハウジング。
空中が故に階段を上ってでしか入れず、台風が来れば死の危険を感じ、夜は静寂に包まれ……るかと思いきやバーベキュー客にアルコールが入って騒ぐ声が聞こえる。
都会の喧騒とはかけ離れ、家電は一切置かれない、家具も全くない。
 
 

 
って聞こえてきそうな物件です。
あの部屋はちゃぶ台やらあるだろ。
外観的にはあんな感じと言うことで。
研修生の扱いがどうの言われるけど、あの部屋を経験したら何が不満なんだって思いますわ。実習は夏場だから夜の気温は快適だったけど、冬とか凍えるだろうな……と。
夏場だからこそ、台風で涙目にもなりましたが。
手作り空中ハウスじゃあにゃあ……建築法的にアウトだろうにゃ。
まあ、無料だから文句は言えませんね、カスハラなんて言葉が有りますが、カスタマーですらないですし。
なお、某国の研修生はしっかりしたおうちで暮らしておった。
顧客でなくとも、言っても良いことってありそうな気もするけどにゃ。
何にせよ、そんな環境では携帯って偉大でした。
ニュースだの小説だのSNSだの、携帯が無かったらさぞかし辛い夜だったと思います。
依存は良くないけど、状況によっては救いですね携帯。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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