大学でやらない入学式

文字数 928文字

入学式、小中は学校の体育館、高校は礼拝堂で行ったもんです。
まあ、大体の学校は体育館でやるもんだろうにゃ。広さもあるし、雨風は凌げるし。
しかし、大学に体育館は在っても、小学校中学校には在った壇上がない。
ドラマでピーちゃんをフライングさせはしても、学生を集めることはしない、それが大学の体育館。
ふらいんぐ・ぴーちゃん 01’
そんな訳で、大学から離れた所で入学式は行われました。
大学から数駅、そこから乗り換えと言う上京者には難しいルートで。
田舎って、電車より車だもんにゃ。
ただ、携帯で乗り換えをサクッと検索できる時代で良かったです。そうでなければ、路線図と睨めっこしなければなりませんから。
路線図、運賃も調べられて便利ではあるけどにゃ。
それに慣れた日本人以外には、切符の買い方がややこしいらしいけど。
色々独特、そんな日本。
だが、その独特は駅員の真面目さにもおもてなしにも表れるから良し。
その分、お給料も良いらしいにゃ。
で、乗り換えをして、知らない施設に向かう訳だが、入学式に向かう若人の波が有ったから、入学式を行う施設までは迷わなかったと言う。
帰りも、皆で最寄り駅に向かうから流れに乗るだけで良いと言う。
人の流れに身を任せ。
そして、電車を乗り継いで帰還。
なお、外面の良い毒親も入学式に来ていましたが、駅に辿り付けなかったのかなんだか、高い金を払ってバスに乗ったそうな。
乗る人数が少ない分、同じ距離でもバスって高いよにゃ。

そう、千円で行ける距離とか断然違う。
で、その時に思ったよね、今まで散々
 
 お前にはどうせ出来ない
 
と事あるごとに傷つけてきた毒親が、乗り換えすらまともに出来ないゴミだってことに。


ゴミて。
十八年の間に、何度も何度も数え切れない程
 
 お前にはどうせ出来ない
 
と言われてこなければこちらも寛容になれたでしょう。
ですが、育ちが悪すぎるんでね。
仕方ないね、子供は親を見て育つから。
かの有名な探偵だって、ゴッキーを潰す子供の親は、そう言う子供が育つようなことをしているって推理するし。
名探偵の孫は、偏差値はアレでもIQは高いしにゃ。
それは何か違う。
ともあれ、国鉄勤務だったじっちゃんの名にかけつつ、上京後の未踏路線(?)の乗り換えに成功した入学式でした。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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