弥生の終わりに吹雪く東北

文字数 664文字

合宿先は東北だったのですが、やはり寒かったですね、春休みなのに。
暦の上の春と気温が同じになるかは別の話にゃ。
弥生の月のカレンダーを剥がす様な時期だと言うのに寒かったから嫌だ。
西日本は、桜も散っている時期だと言うのに。
弥生を残して引きちぎったら、それはダイイングメッセージ。
死後硬直が早すぎる。
そして、探偵に都合良く解ける死後硬直。
まあ、それが主人公補正ってやつにゃ。
声が変わる蝶ネクタイとか、フサフサを付けて吹く必要ないけど飛ばせる麻酔とか、無くても木の棒で乗り切れるのが主人公ってやつにゃ。
なお、吹雪の中放置されても生き残る。
だが、それも主人公補正あってこそ。
慣れない吹雪はたまったもんじゃなかったです、風よけもなかったし。
まあ、広いパドックに壁を作るのもお金がかかるもんにゃ。
そうです。
なので、風に体力を奪われながら、何をしにきたかも分からなくなると言う。
何をって、合宿にゃろ?
ですが、想像していた大学のサークル活動とは違うのですよ。
 
 朝早く起きて
 寒い中ご飯食べて
 ひたすら草毟って
 お昼軽く済ませて
 また草毟って
 質素な夕ご飯
 
これ、ネットが無い時代だったら更に辛かっただろうと。
いや、合宿なんだからコミュニケーションとれや。
外部の情報だって必要ですよ?
実際、先輩方は進学出来たかをメール経由で家族から知らせて貰っていましたし。
買い物に行くのだって、調べてから行く方がバス停で待たなくて済みますし。
このデジタルネイティブめ。
古き良きは古き良き。
新しいものも適時取り込む。
それが、クールジャパンの生き延び方ってやつです。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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