進学前のあれやこれ

文字数 889文字

二十一世紀、それは少子化もあって大学進学が珍しくなくなった時代。
だからと言って、皆が皆行ける訳じゃないけどにゃ。

ええ、ですがウチの場合、毒母が

 旦那の稼ぎが悪いのは高卒のせい
 ↓
 高卒は駄目だ
 ↓
 だから、専門でもなんでも子供をぶち込む

と言う考えのゴミでして。

ゴミて。
最終学歴による生涯の賃金格差。それを否定出来るデータもない。だからと言って、見下す理由にはならんでしょう?
その給料で好き勝手していたくせに。
好き勝手って、どういうことかにゃ?
ある時毒母は言い放った
「月に十五万しかくれない」
と……
 
もうね、ふざけんなと。
十五万稼ぐのがどれ位大変かと思ってんだゴミ。
会社勤めもしたことないくせに何言ってんだカス。
って。
まあ、仮に時給千円だとして、一日八時間働いて二十日で十六万。
そこから税金やら引かれたら十五万位になるかにゃ?
一日八時間労働。
休憩が一時間として拘束時間は九時間。
社会人のマナーとしては五分から十分前には着席。
定時にきっかり帰れるかは不明。
そこに通勤退勤時間。
それを知らない婆だから、十五万しかと言い放てる。
実にゴミである。
月に十五万あれば、色々とやりくり出来るもんにゃ。
老後に二千万と言うけれど、どんな計算かは良く分からんのにゃ。
そんな毒母の考えで、始めは山にある専門学校に行く予定でした。
しかし、高三のGWに祖父が亡くなり、そこで結構な額の遺産があると発覚。
そうして、欲を出した毒母は、子供を大学に行かせようと考えたのです。
世知辛いにゃ。
地獄の沙汰も金次第。
現世のことも金次第。
にゃんでもかんでも。
にゃんでもかんでも。
幸い、授業料免除の為に勉強を頑張っていたし、皆勤だったので、推薦で楽々大学に受かりました。やっておくものですね、勉強。
楽々とか言うと妬まれそうだけどにゃ。
いや、何度も試験を受けるより、数科目の試験と小論文に面接の方が楽でしょう?
英語のリスニングも推薦なら無かったし。
(作者の耳は悪い)
確かに、やることが少ない方が楽だにゃ。
そんな訳で、試験終了後は落ちたと思って不安定になっていましたが、なんだったんだで受かったので大学に行けることになりました。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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