大学生の強い味方夜行バス

文字数 868文字

行きは新幹線でしたが、帰りは夜行バスのチケットを取って先輩方に同行しました。
夜行バス、今や充電も出来る素敵な移動手段にゃ。
そして、夜行バスが故に合宿先を出てから出発時刻までが長い。荷物が多いのに時間が長い。
しかし、その時間でお土産も買える。
日本の気遣い、旅先からのお土産。
いやげもの、なんて言葉もありますが、美味しいばらまきお菓子はそうそう外れるもんじゃない。
だから、安くて軽くて数はあるお菓子をバイト先で出す為に選んだのです、試食しながら。
試食、それは甘美な誘惑。
お土産試食ついでに小腹を満たす、夜行バスの待合場所の近くに食べ物屋は無かったし、在っても観光地価格だろうし。
観光地って、リピーターが来ようが来まいが、初めて来た人から高く取れればどうにかなるもんだからにゃ。
レビューを気にしない人は気にしないし。
そして、お土産店も閉まって静寂が訪れる。
夜行バス待合場の近くにカラオケもありましたが、行きませんでしたね。
先輩曰く「家出して来て、カラオケに入るお金も無い集団みたい」でした。
何という例えか。
なんせ、荷物が多いから、家出感は否定できない。
まあ、つなぎや長靴を持って家出ってのも妙な状況ですが。
まあ、日常生活につなぎと長靴はそれほど必要じゃないにゃ。
そうして、大した話題もなく時は過ぎ、ようやく夜行バスに乗りさえすれば後は寝るだけ。
寝て起きたら目的地。
寝られるかは人次第ですが。
繊細な人は、他人が近くに居るだけでも安眠できないからにゃ。
それで、座った状態で揺れが続くとなれば余計にゃ。
寝られなくても、席が窓側なら夜景も楽しめるのですが。
消灯した状態じゃ、明かりを点けるのは憚られますし。
そりゃ、寝ている側からしたら迷惑だからにゃ。
そんなこんなで、席を倒す勇気も無いまま寝ました。
そして、小田Qで乗り降りする人の多い駅の近くで下車して解散。朝日が眩しかったです。
遮光カーテンの弊害乙。
バスから降りても尚交通機関で移動しなきゃならない。
小中の遠足やら修学旅行って、ちゃんと学校までバスが運んでくれて楽だったな……と思わされたものです。
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登場人物紹介

作者代理

 
眼鏡でコミュ症な田舎育ち
毒親育ちが故に歪んでいる

イマジニャリーフレンド

 
モフやかなツッコミ役

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