4 「ランクSの冒険者だ」
文字数 4,198文字
「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉっ、ふざけんな! 今日はちょっと調子が悪かっただけだ! こんな短い時間の模擬戦で合格を決めるとか納得いかねぇぞ!」
「落ち着いて。本番で実力を発揮できるかどうかも、冒険者にとって大切な資質よ」
闘技室の外に出ると、言い争う声が聞こえてきた。
中年の女が若い男をなだめている。
「親からはいい加減にちゃんとしたところに就職しろってせっつかれてんだよ! もう後がないんだ、俺はぁっ!」
どうやら男が志願者で、女は試験官らしい。
「あなたの事情は分かったけれど、試験の条件は全員同じなのよ」
男は納得がいかないという顔でなおも食い下がる。
「うるせえ! だいたい、この結界装置とかいうのが悪いんだ! 感覚が狂って魔法のコントロールをミスって……おかげで実力が出せなかったじゃねえか! 何もない場所なら俺は──」
言うなり、男は手にした杖を振りまわした。
「風王撃 !」
詠唱と同時に突風が巻き起こる。
「きゃあっ……」
不意打ちを受けて、中年女性が吹っ飛ばされた。
模擬戦で上手く戦えなくて、八つ当たりしているみたいだ。
けど、攻撃魔法まで使うなんて危険すぎる。
しかも、倒れた試験官に向かって、男は杖を突きつけ第二撃を放とうとしていた。
「くそっ、くそくそくそくそくそくそがぁぁぁぁぁぁぁっ!」
完全にキレて理性を失っている状態だった。
「止めなきゃ──」
慌てて駆け出す俺。
そのすぐ側を、誰かが追い抜いていった。
「えっ……!?」
速い!
残像が残るほどの信じられないスピードで疾走していく、影。
いや、速いなんてレベルですらない。
完全に人間離れした速度だった。
影はあっという間に距離を詰め、男の前に立ちはだかる。
「暴れるのはやめて」
静かに告げたのは、一人の少女だった。
年齢は俺より一つ二つ若いくらいだろうか。
ショートヘアにした青い髪は光沢が強く、美しいきらめきを放っている。
小柄な体にまとうのは、きらびやかな騎士鎧。
まさしく氷を連想させる美少女騎士が、冴え冴えとした紫の瞳で男をまっすぐに見据えた。
「て、てめえは……」
「彼女の言う通り、大事な局面で実力を発揮するのも資質の一つ。実戦で『今日は調子が悪かったから』『自分には不向きなフィールドだったから』なんて言い訳は通用しない」
まるで感情がないかのような、抑揚のない声。
確かに正論ではあるけれど──。
「馬鹿にするんじゃねえっ!」
それは逆上した男に対し、火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
「紅蓮球 !」
男が火炎魔法を至近距離から放つ。
「無駄」
つぶやきとともに、少女騎士の剣が一閃した。
火炎は瞬時に切り裂かれ、無数の赤光の粒と化し、溶け消える。
「私の剣は物理と魔法の両属性を備えている。攻撃呪文を『斬る』ことも可能」
長剣を振り下ろした姿勢で、彼女は淡々と告げた。
「く、くそぉぉぉっ!」
男は跳び下がると、杖を手に魔法弾を放った。
青く輝く光球は弧を描き、猛スピードで彼女の背後から迫る。
「それも無駄。『因子』を持つ私の動体視力と反射神経は常人の数十倍」
振り向きざまに、魔法弾を切って捨てる少女。
「あなたの放つ魔法の軌道威力属性詠唱組成発動タイミング──私にはすべてが見えている」
「ふ、ふざけるなぁっ!」
なおも男は魔法弾を連打する。
「何度やっても同じよ」
少女騎士の剣が銀の軌跡を残し、奔 る。
俺にはほとんど太刀筋すら見えなかった。
見えたのは、虚空を埋める無数の銀の煌めき。
そして魔力の弾丸を次々と消滅していく光景。
一見、魔法自体を無効化しているように思えるが、違う。
信じられないほどの斬速と手数で、言葉通りすべての魔法弾の軌道を見切り、タイミングを合わせて切断、解体しているのだ。
何十発撃っても、何百発撃っても──彼女の斬撃からは逃げられない。
「これで終わり」
次の瞬間、ひるがえった剣の切っ先が男の喉元に突きつけられていた。
「動かないで。それ以上暴れると、容赦するわけにはいかなくなるから」
少女は冷たい声で告げた。
「う……うう……」
男の方は完全に気圧されていて、かすかにうめくだけ。
「警備の人を呼ぶわ」
──暴れた男はその後、警備の人に連れられていった。
「さすがだな、ルカ」
ダルトンさんが彼女──ルカさんの元に歩み寄る。
「やるべきことをやっただけ」
ルカさんは無表情に答えた。
紫の瞳がダルトンさんから俺に向けられる。
「ああ、こっちは志願者のハルト・リーヴァ。お前の次の模擬戦の相手だな」
「この子が──」
すうっと彼女の瞳が細まった。
「まだ十五歳と若いが甘く見るなよ。『氷 刃 』の二つ名を持つルカ・アバスタ──ランクSの冒険者だ」
と、ダルトンさん。
「ハルト・リーヴァです」
「敬語はいいわ。堅苦しいのは嫌い。私のことも、ルカでもアバスタでも呼び捨てでいいから」
ルカさん──いやルカが無表情のまま言った。
ランクSってことは、最上級のランクか。
外見からはとてもそうは思えないけど、実際にさっきの剣技はすさまじかった。
それに身のこなしも。
しかもまだ十五歳とは──俺より二つも年下じゃないか。
「俺はさっき戦ったが、未だにこいつの底は見えない。だが、お前なら──見極められるはずだ」
ダルトンさんが嬉しそうに語った。
「俺はこいつを見ていて、あの世界最高峰の防御魔法使い──『金剛結界 』のドクラティオを思い出したよ。とにかくすごい資質だ」
「助言には感謝。ただ、私は誰が相手でも全力で戦い、資質を見るだけ。やることは変わらない」
アイスブルーの髪をかき上げ、ルカは背を向ける。
「時間になったら第一闘技場へ来て。あなたの実力を見極めさせてもらうわ」
かつ、かつ、と甲高いブーツの足音を残し、ルカは颯爽と去っていった。
※
「今日も美味しいね~! あ、おばちゃん、ギルガ魚のムニエルをもう一個追加で!」
サロメはご機嫌だった。
先日のクラスA魔族『空間食らい 』の討伐報告を終え、今はここアギーレシティで数日間の休暇中だ。
海に近いこの町は魚料理が名物となっており、美食家の彼女としては数日といわず何週間でも滞在したいほどだった。
「そういえば、今日はギルドの入会審査の日だっけ」
遠く離れた王都で行われているその審査を思い起こす。
冒険者志望のハルトが受験しているはずだった。
「今ごろがんばってるかなぁ、ハルトくん」
ふふ、と笑みがもれる。
「なんだい、嬉しそうな顔をして」
食堂の女主人がニヤニヤ顔でたずねた。
「ハルトくんっていうのは、お嬢ちゃんの彼氏かい」
「えっ、彼氏? そういうわけじゃないけど……まあ」
──ちょっとは気になる、かな。
心の中でクスリと微笑むサロメ。
──強烈な震動が襲ってきたのは、そのときだった。
「地震……? いや、違う。これは──」
サロメの表情が変わる。
食事を楽しんでいた陽気な踊り子から、ランクAの凄腕冒険者の顔へと。
「ごめん、おばちゃん。ボク、行かなきゃいけないところができた。お金はここに置いておくねっ」
言って、サロメは席を立つ。
紫色のロングヘアをなびかせ、駆けだした。
「何事なの、これは!?」
ギルド支部に行くなり、サロメは叫んだ。
「これって──まずいやつだよね?」
入口のところにいた職員に問いかける。
先ほどの揺れは地震などではない。
魔の者が人間界に現れる際に開かれる亜空間通路『黒幻洞 』──その出現に伴う空間震だ。
「わ、分かりません、ギルドの虚無闇測盤 に何も──」
青ざめた顔で答える職員。
すべてのギルドに備え付けられている虚無闇測盤 ──レーダーと通称されることもある──は、魔の者の出現時刻や場所を予測する魔導装置だ。
『黒幻洞 』は現出する数日前から特殊な魔力波長の放出や空間振動を引き起こす。
それを察知し、波長のパターンなどから魔の者の脅威度を推定し、出現予測地点に近い町には警報を出す。
通常はそういった手順なのだが、レーダーの精度の問題から、この波長を完全に捕えることはできていないのが現状である。
レーダーの探知をすり抜け、魔の者が突然現れるケースもしばしば起こる。
以前にハルトの町を襲ったという竜もそのケースである。
そして、今回も──。
ふいに、全身に悪寒が走った。
「──!?」
サロメはほとんど本能的に上空を見上げる。
雲一つない青空に黒い染みのような何かが広がっていく。
やがて、空に赤黒い裂け目が現れた。
「魔の者が──来る」
体中が粟立ち、血の気が引いていくのが分かる。
そして、閃光が弾けた。
ぽっかりと開いた空間の裂け目から、稲妻とともに何かが降り立った。
ギルドの中庭に。
「あいつは……!?」
落下の衝撃で噴き上がる爆風と土くれの中でたたずむ影を、サロメは戦慄とともに見据える。
身長は三メティル近いだろうか。
騎士の全身甲冑のようなデザインをした漆黒の鎧と兜。
手にした赤い剣は身の丈を越えるほど長大で、刀身も幅が広い。
剣というよりも巨大で武骨すぎる包丁のような形だ。
「我は……ガイラスヴリム。六魔将の、一人……」
鉄が軋むような声とともに、黒騎士が告げた。
「魔王陛下の命により、この地に参じた……神の力を持つ者を殺すために」
※ ※ ※
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「落ち着いて。本番で実力を発揮できるかどうかも、冒険者にとって大切な資質よ」
闘技室の外に出ると、言い争う声が聞こえてきた。
中年の女が若い男をなだめている。
「親からはいい加減にちゃんとしたところに就職しろってせっつかれてんだよ! もう後がないんだ、俺はぁっ!」
どうやら男が志願者で、女は試験官らしい。
「あなたの事情は分かったけれど、試験の条件は全員同じなのよ」
男は納得がいかないという顔でなおも食い下がる。
「うるせえ! だいたい、この結界装置とかいうのが悪いんだ! 感覚が狂って魔法のコントロールをミスって……おかげで実力が出せなかったじゃねえか! 何もない場所なら俺は──」
言うなり、男は手にした杖を振りまわした。
「
詠唱と同時に突風が巻き起こる。
「きゃあっ……」
不意打ちを受けて、中年女性が吹っ飛ばされた。
模擬戦で上手く戦えなくて、八つ当たりしているみたいだ。
けど、攻撃魔法まで使うなんて危険すぎる。
しかも、倒れた試験官に向かって、男は杖を突きつけ第二撃を放とうとしていた。
「くそっ、くそくそくそくそくそくそがぁぁぁぁぁぁぁっ!」
完全にキレて理性を失っている状態だった。
「止めなきゃ──」
慌てて駆け出す俺。
そのすぐ側を、誰かが追い抜いていった。
「えっ……!?」
速い!
残像が残るほどの信じられないスピードで疾走していく、影。
いや、速いなんてレベルですらない。
完全に人間離れした速度だった。
影はあっという間に距離を詰め、男の前に立ちはだかる。
「暴れるのはやめて」
静かに告げたのは、一人の少女だった。
年齢は俺より一つ二つ若いくらいだろうか。
ショートヘアにした青い髪は光沢が強く、美しいきらめきを放っている。
小柄な体にまとうのは、きらびやかな騎士鎧。
まさしく氷を連想させる美少女騎士が、冴え冴えとした紫の瞳で男をまっすぐに見据えた。
「て、てめえは……」
「彼女の言う通り、大事な局面で実力を発揮するのも資質の一つ。実戦で『今日は調子が悪かったから』『自分には不向きなフィールドだったから』なんて言い訳は通用しない」
まるで感情がないかのような、抑揚のない声。
確かに正論ではあるけれど──。
「馬鹿にするんじゃねえっ!」
それは逆上した男に対し、火に油を注ぐ結果にしかならなかった。
「
男が火炎魔法を至近距離から放つ。
「無駄」
つぶやきとともに、少女騎士の剣が一閃した。
火炎は瞬時に切り裂かれ、無数の赤光の粒と化し、溶け消える。
「私の剣は物理と魔法の両属性を備えている。攻撃呪文を『斬る』ことも可能」
長剣を振り下ろした姿勢で、彼女は淡々と告げた。
「く、くそぉぉぉっ!」
男は跳び下がると、杖を手に魔法弾を放った。
青く輝く光球は弧を描き、猛スピードで彼女の背後から迫る。
「それも無駄。『因子』を持つ私の動体視力と反射神経は常人の数十倍」
振り向きざまに、魔法弾を切って捨てる少女。
「あなたの放つ魔法の軌道威力属性詠唱組成発動タイミング──私にはすべてが見えている」
「ふ、ふざけるなぁっ!」
なおも男は魔法弾を連打する。
「何度やっても同じよ」
少女騎士の剣が銀の軌跡を残し、
俺にはほとんど太刀筋すら見えなかった。
見えたのは、虚空を埋める無数の銀の煌めき。
そして魔力の弾丸を次々と消滅していく光景。
一見、魔法自体を無効化しているように思えるが、違う。
信じられないほどの斬速と手数で、言葉通りすべての魔法弾の軌道を見切り、タイミングを合わせて切断、解体しているのだ。
何十発撃っても、何百発撃っても──彼女の斬撃からは逃げられない。
「これで終わり」
次の瞬間、ひるがえった剣の切っ先が男の喉元に突きつけられていた。
「動かないで。それ以上暴れると、容赦するわけにはいかなくなるから」
少女は冷たい声で告げた。
「う……うう……」
男の方は完全に気圧されていて、かすかにうめくだけ。
「警備の人を呼ぶわ」
──暴れた男はその後、警備の人に連れられていった。
「さすがだな、ルカ」
ダルトンさんが彼女──ルカさんの元に歩み寄る。
「やるべきことをやっただけ」
ルカさんは無表情に答えた。
紫の瞳がダルトンさんから俺に向けられる。
「ああ、こっちは志願者のハルト・リーヴァ。お前の次の模擬戦の相手だな」
「この子が──」
すうっと彼女の瞳が細まった。
「まだ十五歳と若いが甘く見るなよ。『
と、ダルトンさん。
「ハルト・リーヴァです」
「敬語はいいわ。堅苦しいのは嫌い。私のことも、ルカでもアバスタでも呼び捨てでいいから」
ルカさん──いやルカが無表情のまま言った。
ランクSってことは、最上級のランクか。
外見からはとてもそうは思えないけど、実際にさっきの剣技はすさまじかった。
それに身のこなしも。
しかもまだ十五歳とは──俺より二つも年下じゃないか。
「俺はさっき戦ったが、未だにこいつの底は見えない。だが、お前なら──見極められるはずだ」
ダルトンさんが嬉しそうに語った。
「俺はこいつを見ていて、あの世界最高峰の防御魔法使い──『
「助言には感謝。ただ、私は誰が相手でも全力で戦い、資質を見るだけ。やることは変わらない」
アイスブルーの髪をかき上げ、ルカは背を向ける。
「時間になったら第一闘技場へ来て。あなたの実力を見極めさせてもらうわ」
かつ、かつ、と甲高いブーツの足音を残し、ルカは颯爽と去っていった。
※
「今日も美味しいね~! あ、おばちゃん、ギルガ魚のムニエルをもう一個追加で!」
サロメはご機嫌だった。
先日のクラスA魔族『
海に近いこの町は魚料理が名物となっており、美食家の彼女としては数日といわず何週間でも滞在したいほどだった。
「そういえば、今日はギルドの入会審査の日だっけ」
遠く離れた王都で行われているその審査を思い起こす。
冒険者志望のハルトが受験しているはずだった。
「今ごろがんばってるかなぁ、ハルトくん」
ふふ、と笑みがもれる。
「なんだい、嬉しそうな顔をして」
食堂の女主人がニヤニヤ顔でたずねた。
「ハルトくんっていうのは、お嬢ちゃんの彼氏かい」
「えっ、彼氏? そういうわけじゃないけど……まあ」
──ちょっとは気になる、かな。
心の中でクスリと微笑むサロメ。
──強烈な震動が襲ってきたのは、そのときだった。
「地震……? いや、違う。これは──」
サロメの表情が変わる。
食事を楽しんでいた陽気な踊り子から、ランクAの凄腕冒険者の顔へと。
「ごめん、おばちゃん。ボク、行かなきゃいけないところができた。お金はここに置いておくねっ」
言って、サロメは席を立つ。
紫色のロングヘアをなびかせ、駆けだした。
「何事なの、これは!?」
ギルド支部に行くなり、サロメは叫んだ。
「これって──まずいやつだよね?」
入口のところにいた職員に問いかける。
先ほどの揺れは地震などではない。
魔の者が人間界に現れる際に開かれる亜空間通路『
「わ、分かりません、ギルドの
青ざめた顔で答える職員。
すべてのギルドに備え付けられている
『
それを察知し、波長のパターンなどから魔の者の脅威度を推定し、出現予測地点に近い町には警報を出す。
通常はそういった手順なのだが、レーダーの精度の問題から、この波長を完全に捕えることはできていないのが現状である。
レーダーの探知をすり抜け、魔の者が突然現れるケースもしばしば起こる。
以前にハルトの町を襲ったという竜もそのケースである。
そして、今回も──。
ふいに、全身に悪寒が走った。
「──!?」
サロメはほとんど本能的に上空を見上げる。
雲一つない青空に黒い染みのような何かが広がっていく。
やがて、空に赤黒い裂け目が現れた。
「魔の者が──来る」
体中が粟立ち、血の気が引いていくのが分かる。
そして、閃光が弾けた。
ぽっかりと開いた空間の裂け目から、稲妻とともに何かが降り立った。
ギルドの中庭に。
「あいつは……!?」
落下の衝撃で噴き上がる爆風と土くれの中でたたずむ影を、サロメは戦慄とともに見据える。
身長は三メティル近いだろうか。
騎士の全身甲冑のようなデザインをした漆黒の鎧と兜。
手にした赤い剣は身の丈を越えるほど長大で、刀身も幅が広い。
剣というよりも巨大で武骨すぎる包丁のような形だ。
「我は……ガイラスヴリム。六魔将の、一人……」
鉄が軋むような声とともに、黒騎士が告げた。
「魔王陛下の命により、この地に参じた……神の力を持つ者を殺すために」
※ ※ ※
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