第二十八話 怒り
文字数 3,652文字
数日後、薄珂と立珂は響玄に連れられ宮廷へとやって来た。
来賓ではなく一店舗の従業員である証拠として『りっかのおみせ』の制服で参加している。
響玄は今回の相談を受け、代表に立ってくれることになった。
「では始めるとしよう。今日は締結前の有識者会議と思ってくれ」
概要は聞いているが細かなことまでは聞いていない。
今日は案件の内容確認をし、双方の意思確認をするのが目的だ。
「麗亜殿。彼が『りっかのおみせ』並びに『天一有翼人店』総責任者の響玄だ。有翼人保護区区長も務めてもらっている」
「響玄と申します」
「そして両店店長の薄珂と、その弟で商品監修の立珂」
「薄珂です」
「立珂です!」
「そしてもう一人。先々代皇の時代から蛍宮の服飾を牽引した『蒼玉』当主の暁明だ。従業員ではないが、製造指導をしてくれている」
「蒼玉当主、暁明と申します」
「暁明は宮廷の規定服を始め、福利厚生全般に参画してもらっている。貴国への商品品質は暁明が保証しよう」
「そうでしたか。これは心強い」
暁明に来てもらったのには理由がある。
『りっかのおみせ』ははっきり言って素人集団だ。作っているのが侍女だけというのは趣味でやっているだけと思われても仕方がない。
護栄は国家規模の話をするのにこれでは失礼にあたると言い、暁明に助力を頼んだのだ。
実際、規定服には改善要望が多い。これを機に『蒼玉』は宮廷付きとなり、規定服からその他内装といった福利厚生面の改善に力を借りることとなった。
これは先代皇派にも好印象で、特に瑠璃宮からは大きな期待が寄せられている。
「ではこちらの人員もご紹介いたします」
麗亜の後ろには数名の男が立っている。
服装は明恭の制服のようで、一律に同じ服を着ている。腰には縫製道具を下げていて、職人である事が分かる。
しかし一人だけ私服姿の青年がいて、麗亜は青年の紹介を始めた。
「彼らは明恭で服飾に携わる職人達。取りまとめているのは彼です」
「柳(りゅう)と申します」
「……あ」
柳という青年を見ると、薄珂は彼に見覚えがあった。
先日閉店間際にやって来た客だ。
「この前『りっかのおみせ』に来てくれたよね」
「待ちきれなくてね」
柳はにこりと微笑んだが、薄珂は違和感を覚えた。
他の男たちの方が明らかに年上で、とりまとめ役というにはとても若い。
何より品が良く所作も美しく、雰囲気は職人という男たちよりも麗亜や護栄に近いものを感じる。
(麗亜様との中継ぎ役かな。俺が話すのはこの人だろう)
柳は薄珂と握手しようと手を伸ばしてきたが、前に出たのは暁明だ。
現場の責任者は暁明を立て、立珂と侍女は意見を求められたら発言をするという流れにしたからだ。
「商品説明は私からさせて頂きますのでよろしくお願いいたします」
「こちらこそ。どうぞよろしくお願いいたします」
薄珂との握手を妨げられ、柳は少し驚いたような顔をしたが、すぐににこりと微笑み握手を交わした。
挨拶を済ませると、天藍と護栄は響玄と麗亜、愛憐も連れて会議の場を移した。ここからは暁明と薄珂と立珂、そして柳と明恭の職人による商品の説明だ。
暁明は『りっかのおみせ』の商品を数点並べた。
「これが『りっかのおみせ』の人気商品です。部品を好みに応じて組み替えるのが立珂様のお洒落」
「ほお……」
「不思議な形状ですね」
職人たちは各々商品を手に取り釦を取り外しじっくりと調べるように見ている。
これは『蒼玉』の指導で改善がされた服で、型も縫製も専門家並みだ。
立珂はどんな感想が貰えるのかわくわくして目を輝かせている。薄珂もこれが世界へ広がっていくのかと思うと嬉しかった。
しかし明恭の職人たちは顔を見合わせ大きなため息を吐いた。
「大したことありませんね」
「え?」
「皆が褒め称えるからどれほどかと思ったが、この程度習うほどでは無い」
「見直す個所の方が多いですよ。背はかなり不格好ですし」
「それにつぎはぎばかりだ。無駄が多すぎる。着るのが大変でしょうこんなのは」
「う……?」
職人は皆、やれやれという雰囲気だった。
明らかに馬鹿にされているのが分かり、立珂は意気消沈して後ずさった。
公的な場で甘やかすことは控えるように言われていたが、あまりにも悲しそうなその表情に薄珂は立珂を抱き寄せた。
同時に、専門家としての矜持もあるのだろう、暁明が厳しい目をして前に出た。
「失礼。有翼人の生活向上のため専門服を学びにいらしたと認識しておりますが」
「ええ。ですがこれなら実物を見れば大丈夫です」
「しかし何故その形状になったか、どうしてこれが良いのかが分からなくてはより良い発展は」
「それはあなた方が取り組むことでしょう。新作ができたら都度お送り下さい。改良し量産いたします」
明恭の男たちはくすくすと笑い、明らかに見下した様子だった。
これには暁明も耐え兼ね反論しようと前に出た。しかし――
「断る」
暁明の言葉を待たずに言い放ったのは薄珂だ。
「……何と言った?」
「断ると言ったんだ。あんたらは有翼人への愛が無い。立珂の服は渡さない!」
「何を。発展させ広めるんだよ」
「いいや駄目だ。あんたらは立珂の服を貶める」
薄珂は男の手から商品を奪い返し羽穴をそっと撫でた。
「この形には意味がある。何だと思う?」
「縫製がなってない。型紙を起こし直す必要があるな」
「そうですね。こんな形状では背に沿わない。名の知れた『蒼玉』が監修してるとは思えない不備ですよ」
「違う。有翼人の背に沿うのはこの形だ。立珂、おいで」
「ん……」
薄珂は立珂の服を捲り背を見せた。
これは実際に目で見ないと分からないことだ。
「見ての通り有翼人は骨格が違う。背中から羽の付け根、付け根から羽。ここに沿った服にするとその形になる。生地が背に沿うから羽接触による皮膚炎も発症しなくなる。これは有翼人に必要な形状だ」
「……これは知識不足失礼した。しかしつぎはぎが多すぎる」
「お洒落したくとも着脱の快適さを損なうのは自己満足というものでは?」
「これにも理由がある。有翼人は人間のように頭から服を脱ぎ着することができないんだ」
薄珂は服を脱いで鋏で背に穴を開けた。
これは人間用の上衣で、彼らの思う『正しい形状』の服だ。
「立珂。これ着てみてくれるか?」
「うん」
立珂は何とか着ようと試みるが、伸びない生地に苦戦した。
当然一人で羽を通すことはできず、頭を通すことなくころりと転んでしまう。
それは予想できていたので薄珂はすぐに立珂を抱き留めるが、明恭の男たちはどよめいた。
「見ての通りだ。あんたらの思う『正しい服』は有翼人を苦しめる」
「だ、だがやはり不格好だ。とても明恭の名を持って流通させることはできない」
「じゃあ帰れ。教えることは何もない」
「馬鹿なことを。これは国と国との問題だ。癇癪を起す子供こそ帰りなさい」
「不敬罪」
「はあ?」
薄珂は静かに、けれど鋭く言い放つ。
大切な立珂を傷つけられた以上、使える武器は全て使うのが薄珂だ。
「俺と立珂は皇太子殿下に認められ招かれた来賓だ。俺達を侮辱することは殿下への不敬にあたる」
「ら、来賓?」
「馬鹿を言うな。そんな嘘を吐けばそれこそ罪に」
「そして!」
薄珂は強く声をあげると、明恭の男たちはその気迫に押されびくりと震えた。
立珂の羽がよく見えるよう、薄珂は彼らの目線に合わせて立珂を抱き上げる。
「有翼人の羽はこころ次第で輝きもにごりもする。見てみろ」
「……これは……」
立珂の羽はうっすらと茶色くなっていた。
いつものような白い輝きはすっかり失われている。
「あんたらの言葉で立珂は傷付き健康を損なった。有翼人がこれほど繊細な種族だということすら知らないんだろう」
「そんな、そんなことが」
「これは傷害罪となり拘留される。来賓への傷害は流罪、もしくは死罪!」
「な、何を馬鹿なことを」
「本当だよ。これは明恭のある人物が経験したことだ」
「明恭? 我らの中にそんな者はいない」
「ここにはいないよ。でも立珂を見れば何故俺達が来賓となったか、その価値は分かってるだろう」
男たちは目を細め立珂をじろじろと見た。
その視線から逃げるように薄珂は立珂をぎゅうっと抱きしめる。
「……服作り以外に何の価値がある。ただの子供ではないか」
「へえ。立珂の価値は随分と変わったみたいだ。それは嬉しいな」
「それはあなたもですよ」
話を割って入ったのは護栄だった。
その場の全員がどよめき、明恭の男たちは一斉に頭を下げる。
しかし護栄はそれに見向きもせず、薄珂に新品の黒い服を手渡した。
「届きました。己が殿下の意を伝えるに相応しい立場であることを示しなさい、薄珂(・・)」
「……承知致しました」
薄珂は黒い服を受け取ると、立珂にすりっと頬ずりをした。
「立珂。手伝ってくれるか」
「うん!」
薄珂はそのまま隣室へ移り、護栄から受け取った服を広げた。
(これを着ればもう一従業員ではいられない)
薄珂はぎゅっと強く目を瞑ると、『りっかのおみせ』の制服を脱いだ。
来賓ではなく一店舗の従業員である証拠として『りっかのおみせ』の制服で参加している。
響玄は今回の相談を受け、代表に立ってくれることになった。
「では始めるとしよう。今日は締結前の有識者会議と思ってくれ」
概要は聞いているが細かなことまでは聞いていない。
今日は案件の内容確認をし、双方の意思確認をするのが目的だ。
「麗亜殿。彼が『りっかのおみせ』並びに『天一有翼人店』総責任者の響玄だ。有翼人保護区区長も務めてもらっている」
「響玄と申します」
「そして両店店長の薄珂と、その弟で商品監修の立珂」
「薄珂です」
「立珂です!」
「そしてもう一人。先々代皇の時代から蛍宮の服飾を牽引した『蒼玉』当主の暁明だ。従業員ではないが、製造指導をしてくれている」
「蒼玉当主、暁明と申します」
「暁明は宮廷の規定服を始め、福利厚生全般に参画してもらっている。貴国への商品品質は暁明が保証しよう」
「そうでしたか。これは心強い」
暁明に来てもらったのには理由がある。
『りっかのおみせ』ははっきり言って素人集団だ。作っているのが侍女だけというのは趣味でやっているだけと思われても仕方がない。
護栄は国家規模の話をするのにこれでは失礼にあたると言い、暁明に助力を頼んだのだ。
実際、規定服には改善要望が多い。これを機に『蒼玉』は宮廷付きとなり、規定服からその他内装といった福利厚生面の改善に力を借りることとなった。
これは先代皇派にも好印象で、特に瑠璃宮からは大きな期待が寄せられている。
「ではこちらの人員もご紹介いたします」
麗亜の後ろには数名の男が立っている。
服装は明恭の制服のようで、一律に同じ服を着ている。腰には縫製道具を下げていて、職人である事が分かる。
しかし一人だけ私服姿の青年がいて、麗亜は青年の紹介を始めた。
「彼らは明恭で服飾に携わる職人達。取りまとめているのは彼です」
「柳(りゅう)と申します」
「……あ」
柳という青年を見ると、薄珂は彼に見覚えがあった。
先日閉店間際にやって来た客だ。
「この前『りっかのおみせ』に来てくれたよね」
「待ちきれなくてね」
柳はにこりと微笑んだが、薄珂は違和感を覚えた。
他の男たちの方が明らかに年上で、とりまとめ役というにはとても若い。
何より品が良く所作も美しく、雰囲気は職人という男たちよりも麗亜や護栄に近いものを感じる。
(麗亜様との中継ぎ役かな。俺が話すのはこの人だろう)
柳は薄珂と握手しようと手を伸ばしてきたが、前に出たのは暁明だ。
現場の責任者は暁明を立て、立珂と侍女は意見を求められたら発言をするという流れにしたからだ。
「商品説明は私からさせて頂きますのでよろしくお願いいたします」
「こちらこそ。どうぞよろしくお願いいたします」
薄珂との握手を妨げられ、柳は少し驚いたような顔をしたが、すぐににこりと微笑み握手を交わした。
挨拶を済ませると、天藍と護栄は響玄と麗亜、愛憐も連れて会議の場を移した。ここからは暁明と薄珂と立珂、そして柳と明恭の職人による商品の説明だ。
暁明は『りっかのおみせ』の商品を数点並べた。
「これが『りっかのおみせ』の人気商品です。部品を好みに応じて組み替えるのが立珂様のお洒落」
「ほお……」
「不思議な形状ですね」
職人たちは各々商品を手に取り釦を取り外しじっくりと調べるように見ている。
これは『蒼玉』の指導で改善がされた服で、型も縫製も専門家並みだ。
立珂はどんな感想が貰えるのかわくわくして目を輝かせている。薄珂もこれが世界へ広がっていくのかと思うと嬉しかった。
しかし明恭の職人たちは顔を見合わせ大きなため息を吐いた。
「大したことありませんね」
「え?」
「皆が褒め称えるからどれほどかと思ったが、この程度習うほどでは無い」
「見直す個所の方が多いですよ。背はかなり不格好ですし」
「それにつぎはぎばかりだ。無駄が多すぎる。着るのが大変でしょうこんなのは」
「う……?」
職人は皆、やれやれという雰囲気だった。
明らかに馬鹿にされているのが分かり、立珂は意気消沈して後ずさった。
公的な場で甘やかすことは控えるように言われていたが、あまりにも悲しそうなその表情に薄珂は立珂を抱き寄せた。
同時に、専門家としての矜持もあるのだろう、暁明が厳しい目をして前に出た。
「失礼。有翼人の生活向上のため専門服を学びにいらしたと認識しておりますが」
「ええ。ですがこれなら実物を見れば大丈夫です」
「しかし何故その形状になったか、どうしてこれが良いのかが分からなくてはより良い発展は」
「それはあなた方が取り組むことでしょう。新作ができたら都度お送り下さい。改良し量産いたします」
明恭の男たちはくすくすと笑い、明らかに見下した様子だった。
これには暁明も耐え兼ね反論しようと前に出た。しかし――
「断る」
暁明の言葉を待たずに言い放ったのは薄珂だ。
「……何と言った?」
「断ると言ったんだ。あんたらは有翼人への愛が無い。立珂の服は渡さない!」
「何を。発展させ広めるんだよ」
「いいや駄目だ。あんたらは立珂の服を貶める」
薄珂は男の手から商品を奪い返し羽穴をそっと撫でた。
「この形には意味がある。何だと思う?」
「縫製がなってない。型紙を起こし直す必要があるな」
「そうですね。こんな形状では背に沿わない。名の知れた『蒼玉』が監修してるとは思えない不備ですよ」
「違う。有翼人の背に沿うのはこの形だ。立珂、おいで」
「ん……」
薄珂は立珂の服を捲り背を見せた。
これは実際に目で見ないと分からないことだ。
「見ての通り有翼人は骨格が違う。背中から羽の付け根、付け根から羽。ここに沿った服にするとその形になる。生地が背に沿うから羽接触による皮膚炎も発症しなくなる。これは有翼人に必要な形状だ」
「……これは知識不足失礼した。しかしつぎはぎが多すぎる」
「お洒落したくとも着脱の快適さを損なうのは自己満足というものでは?」
「これにも理由がある。有翼人は人間のように頭から服を脱ぎ着することができないんだ」
薄珂は服を脱いで鋏で背に穴を開けた。
これは人間用の上衣で、彼らの思う『正しい形状』の服だ。
「立珂。これ着てみてくれるか?」
「うん」
立珂は何とか着ようと試みるが、伸びない生地に苦戦した。
当然一人で羽を通すことはできず、頭を通すことなくころりと転んでしまう。
それは予想できていたので薄珂はすぐに立珂を抱き留めるが、明恭の男たちはどよめいた。
「見ての通りだ。あんたらの思う『正しい服』は有翼人を苦しめる」
「だ、だがやはり不格好だ。とても明恭の名を持って流通させることはできない」
「じゃあ帰れ。教えることは何もない」
「馬鹿なことを。これは国と国との問題だ。癇癪を起す子供こそ帰りなさい」
「不敬罪」
「はあ?」
薄珂は静かに、けれど鋭く言い放つ。
大切な立珂を傷つけられた以上、使える武器は全て使うのが薄珂だ。
「俺と立珂は皇太子殿下に認められ招かれた来賓だ。俺達を侮辱することは殿下への不敬にあたる」
「ら、来賓?」
「馬鹿を言うな。そんな嘘を吐けばそれこそ罪に」
「そして!」
薄珂は強く声をあげると、明恭の男たちはその気迫に押されびくりと震えた。
立珂の羽がよく見えるよう、薄珂は彼らの目線に合わせて立珂を抱き上げる。
「有翼人の羽はこころ次第で輝きもにごりもする。見てみろ」
「……これは……」
立珂の羽はうっすらと茶色くなっていた。
いつものような白い輝きはすっかり失われている。
「あんたらの言葉で立珂は傷付き健康を損なった。有翼人がこれほど繊細な種族だということすら知らないんだろう」
「そんな、そんなことが」
「これは傷害罪となり拘留される。来賓への傷害は流罪、もしくは死罪!」
「な、何を馬鹿なことを」
「本当だよ。これは明恭のある人物が経験したことだ」
「明恭? 我らの中にそんな者はいない」
「ここにはいないよ。でも立珂を見れば何故俺達が来賓となったか、その価値は分かってるだろう」
男たちは目を細め立珂をじろじろと見た。
その視線から逃げるように薄珂は立珂をぎゅうっと抱きしめる。
「……服作り以外に何の価値がある。ただの子供ではないか」
「へえ。立珂の価値は随分と変わったみたいだ。それは嬉しいな」
「それはあなたもですよ」
話を割って入ったのは護栄だった。
その場の全員がどよめき、明恭の男たちは一斉に頭を下げる。
しかし護栄はそれに見向きもせず、薄珂に新品の黒い服を手渡した。
「届きました。己が殿下の意を伝えるに相応しい立場であることを示しなさい、薄珂(・・)」
「……承知致しました」
薄珂は黒い服を受け取ると、立珂にすりっと頬ずりをした。
「立珂。手伝ってくれるか」
「うん!」
薄珂はそのまま隣室へ移り、護栄から受け取った服を広げた。
(これを着ればもう一従業員ではいられない)
薄珂はぎゅっと強く目を瞑ると、『りっかのおみせ』の制服を脱いだ。