76 2017・2・24(金) うさぎさん 評
文字数 1,681文字
*
2017・2・24(金)
おはよーございます
浦山さま
電車の中です。
ようやく『王将落ち』の批評が書ける余裕が生まれました。
今日と明日の移動時間を利用してスマホから送ります。
うさぎ。
『王将落ち』 批評
一読後にメールしましたが、じっくり読み返してますます、この作品への評価が高くなりました。
この作品は良く出来てますねー!
ノスタルジックな子供たちの世界に有効的にわずかな大人が配されています。
稔と稔の母。達也。律子と雪子はいつものメンバーなので、よく知っている子供たちへ身びいきしながら読んでしまいました。
小百合は初めて出たキャストですが、気の強い大柄のメスゴリラにした所が上手いなあと思いました。
金持ちの娘でヴァイオリンを習ってる子が可愛らしい控えめな子だったら面白くないもんね。
成功やと思います。
セスナのビラ撒きに子供たちが興奮していた様子は初めて知りました。
若い人達には歴史小説くらい遠い世界かもしれないけど【ALWAIS三丁目の夕陽】があれほどヒットしたんやから、若い人にもウケるかも。
そうかー。長編に書き変えるなら強烈な個性の大人が何人か必要ですね。
稔や律子や小百合の父母だけでなく、そうそう向かいに住んでた社会運動家もいたっけ。
愛すべき人物で笑えるような大人。
子供だけより物語に入りやすい気がします。
三丁目は主人公が大人ですよね。
でも大好きな昔のNHKドラマ【花へんろ】は時代が戦前 戦中やったけど、小学生の長男が主人公やった。
早坂暁の自伝だからね。
話がそれてごめんなさい。
批評に戻ります。
【王将落ち】そうそう、この題名も抜群です。(確か今まで題名をほめた事は無いと思う)
終わり方も素晴らしいです。
今回は作者の意図やロマンを抑えて気持ちの良い終わり方です。(なーんちゃって!)
最後に不満な点を二つ書きます。
一つ目は1ページ目。
始まりの数行です。
『昭和三十五年』で一行取るのは良いとして、続く数行で『四年十二組』『浦山稔』『土曜日』『二階』『二ヶ月』と読者に覚えとけと言わんばかりの情報がぎゅう詰めでしんどくなります。
『稔は窓に差す明るい光に目を細めた』あたりから始めてくれた方が、読む方としては落ち着いて読めます。
それと下段の行空けの部分。
行空けされているので、別の日だと思い込み、しばらく訳がわからなくなりました。
せめて『掃除が終わった後のホームルームが長引いているようだ』とでもしてくれると同じ日だと分かって読みます。
二つ目は小百合の祖父の描き方です。
金持ちの世間体重視だけでなく、立派だった祖父が認知症になった事への、家族や小百合の悲しみが描けてなくてもったいない気分。
それと理不尽な事をされるんやけど子供の目から見た認知症の人は、ちょっと面白いかもしれん。
以上また言いたい放題書きましたー。
今日が明日になった電車の中より。
うさぎ
*
*
2017・2・26(日)
うさぎさん浦山です。投瓶通信。
スマホうさぎさん。
『王将落ち』評、ありがとうございます。
褒めてもらうと、やっぱり嬉しいな(笑)。
小百合の祖父はもっと描いてみたいと思っているんだ。
100枚ぐらいに書き直すつもりだよ。
18日(土)、金時鐘さんの詩の講座の二次会で、きぐるみさんと一緒だったんだ。
金時鐘さんに隣の水野さんが「どうして素人同然の私たちに教えてくれているのですか?」
と質問したんだよ。
金時鐘さんは「投瓶通信を流している」いったんだ。
壜の中に手紙をいれて海に流せば、それが価値のあるものであれば誰かが必ず拾ってくれるはず。
「届くべきところには届く」
金時鐘さんが、言い切ったんだ。
水野さん、目を潤ませていたよ。
ぼくは、きぐるみさんに「受け取っているか!」と背中を強く叩いたけどさ。
なんか冷静なんだよね。
きぐるみさんは、以前すでに聞いていたので・・・「あ、その話ね」って感じになったってさ。
そーいうものなのかな。
ぼくは金時鐘さんの投瓶通信を受け取れているのかな・・・。
浦山稔
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2017・2・24(金)
おはよーございます
浦山さま
電車の中です。
ようやく『王将落ち』の批評が書ける余裕が生まれました。
今日と明日の移動時間を利用してスマホから送ります。
うさぎ。
『王将落ち』 批評
一読後にメールしましたが、じっくり読み返してますます、この作品への評価が高くなりました。
この作品は良く出来てますねー!
ノスタルジックな子供たちの世界に有効的にわずかな大人が配されています。
稔と稔の母。達也。律子と雪子はいつものメンバーなので、よく知っている子供たちへ身びいきしながら読んでしまいました。
小百合は初めて出たキャストですが、気の強い大柄のメスゴリラにした所が上手いなあと思いました。
金持ちの娘でヴァイオリンを習ってる子が可愛らしい控えめな子だったら面白くないもんね。
成功やと思います。
セスナのビラ撒きに子供たちが興奮していた様子は初めて知りました。
若い人達には歴史小説くらい遠い世界かもしれないけど【ALWAIS三丁目の夕陽】があれほどヒットしたんやから、若い人にもウケるかも。
そうかー。長編に書き変えるなら強烈な個性の大人が何人か必要ですね。
稔や律子や小百合の父母だけでなく、そうそう向かいに住んでた社会運動家もいたっけ。
愛すべき人物で笑えるような大人。
子供だけより物語に入りやすい気がします。
三丁目は主人公が大人ですよね。
でも大好きな昔のNHKドラマ【花へんろ】は時代が戦前 戦中やったけど、小学生の長男が主人公やった。
早坂暁の自伝だからね。
話がそれてごめんなさい。
批評に戻ります。
【王将落ち】そうそう、この題名も抜群です。(確か今まで題名をほめた事は無いと思う)
終わり方も素晴らしいです。
今回は作者の意図やロマンを抑えて気持ちの良い終わり方です。(なーんちゃって!)
最後に不満な点を二つ書きます。
一つ目は1ページ目。
始まりの数行です。
『昭和三十五年』で一行取るのは良いとして、続く数行で『四年十二組』『浦山稔』『土曜日』『二階』『二ヶ月』と読者に覚えとけと言わんばかりの情報がぎゅう詰めでしんどくなります。
『稔は窓に差す明るい光に目を細めた』あたりから始めてくれた方が、読む方としては落ち着いて読めます。
それと下段の行空けの部分。
行空けされているので、別の日だと思い込み、しばらく訳がわからなくなりました。
せめて『掃除が終わった後のホームルームが長引いているようだ』とでもしてくれると同じ日だと分かって読みます。
二つ目は小百合の祖父の描き方です。
金持ちの世間体重視だけでなく、立派だった祖父が認知症になった事への、家族や小百合の悲しみが描けてなくてもったいない気分。
それと理不尽な事をされるんやけど子供の目から見た認知症の人は、ちょっと面白いかもしれん。
以上また言いたい放題書きましたー。
今日が明日になった電車の中より。
うさぎ
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2017・2・26(日)
うさぎさん浦山です。投瓶通信。
スマホうさぎさん。
『王将落ち』評、ありがとうございます。
褒めてもらうと、やっぱり嬉しいな(笑)。
小百合の祖父はもっと描いてみたいと思っているんだ。
100枚ぐらいに書き直すつもりだよ。
18日(土)、金時鐘さんの詩の講座の二次会で、きぐるみさんと一緒だったんだ。
金時鐘さんに隣の水野さんが「どうして素人同然の私たちに教えてくれているのですか?」
と質問したんだよ。
金時鐘さんは「投瓶通信を流している」いったんだ。
壜の中に手紙をいれて海に流せば、それが価値のあるものであれば誰かが必ず拾ってくれるはず。
「届くべきところには届く」
金時鐘さんが、言い切ったんだ。
水野さん、目を潤ませていたよ。
ぼくは、きぐるみさんに「受け取っているか!」と背中を強く叩いたけどさ。
なんか冷静なんだよね。
きぐるみさんは、以前すでに聞いていたので・・・「あ、その話ね」って感じになったってさ。
そーいうものなのかな。
ぼくは金時鐘さんの投瓶通信を受け取れているのかな・・・。
浦山稔
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