45 2015・6・4(木) きぐるみさん 評  

文字数 2,070文字


 ぼくはこの時には、書いた作品を個人的に読んでくれる文学ともだちを10人ほど作っていたんだ。
 すでに、メールに添付して送っていたので、読んだ感想が届き始めた。


 2015・6・4(木)
 浦山さん
 前のよりいい作品と思う。
 浦山さんが書きたいのは子供の頃に自分を育んでくれた時代なのですか?
 宮本輝の最初の頃の作品を思い出しました。
 単に扱った時代が同じだからですかしら。

 伏線の収斂の仕方もいいし、子供の世界の輝き、戦後すぐの日本の雑多のものを含有している空気感、明美という清濁併せ持つ魅力的な造形、明美が登場して以降は文句なく引き込まれました。

 以下の感想はご笑止ください
●子どもたちの登場のときキャラ紹介がちょっとわかりにくい。
 ほんのもう一呼吸、説明的ななにかを入れてしまうのは邪道なんだろうか。
 人物を想定している浦山さんにはわかっている当然のことで私にはつたわりきっていない性格がありそうな気がします。

●父親の造形、もっと魅了的に「振れる」きがする。
 頑なな父から最後、母に謝罪し、息子の成長を告げる電話をする父。その線で、もうほんのひと重ね重ね塗りしてみたら・・・・もっとドラマティックになれるかも(今が悪いのではない)。

●沈黙の背中とか目線とかそういう静の行動が後で動的なことの伏線になるようなタイプのひと重ね

○金田さん一家。これも魅力的で、もうすこしエピソードを増やしてほしい。
 雪子ちゃんだけではなく、律子ちゃん自身のエピソード。
 金田の父親の一瞬怖い場面。

○いやみな医者の息子の場面はちょっと少なくしてもわかるかも

 いいですね。この調子!
 (小説を知らない私になんか言われたくない??まあまあどうどう・・)

 私は猫を飼い、トーイックの英語の勉強などして、普通の人間になってます。

 詩はもう書けないかも。
 うさぎさんの言うように、「書けなくなる、そこまでの思いならそれはそれでいいこと」
 なんでしょうね。

 小説は書きたいな。
 詩より自由な気がして。

 きぐるみ


 2015・6・4(木)
 きぐるみさん。
 早速、読んでいただいて、ありがとうございます。

 トーイックの英語の勉強をしているなんて、普通の人間ではないですね。
 ぼくなんかは、とーいっくの昔に諦めています。
 ウケませんか??
(まあまあどうどう・・・)

 父親の造形。ご指摘の通りです。しっかりと描ききれていませんね。
 母親のセリフで語らせているもんなぁ。
 稔視点で書いたからなぁ。

 どーしよーかな。
 無い知恵を絞ってみます。

 金田一家は、前作『無花果』で書いているので、遠景にしました。
 (30枚・『樹林』2014年2月号掲載)
 イヤミな長沢くん、好きなんですよ(笑)。

>小説は書きたいな。詩より自由な気がして。
 閃いたことは。直ぐに実行すればいいと思うけどさ。
 ちょっぴり考えが甘いかな(笑)。
 トーイックの英語よりも、広辞苑で日本語を勉強しましょう!


 2015・6・4(木)
 浦山さん
『無花果』が載っている樹林探し出して今読みました。
 すごい!私最後泣きました。
 完成度高いです、これ。

 続編(というか、第二章?)だとすると『夜が匂う夏』では少年たちの登場の説明や金田家の描写はいらないですね。
『夜が匂う夏』もほんのもう少しなにか作業するだけで、『無花果』なみの完成度に上げれるはず!

 ダジャレを封印して頭使ってみてください!!!!

 樹林二月号は結構読んだんですが、詩のところしか見てませんでした!
 あーびっくりした。

 このシリーズ、いいですよ、絶対。"
 作者は楽しんで書いてますね。
 テーマが幸福感ですからね。

 昔の日本映画で、警察に追われた当り屋一家が夜汽車に乗って新しい潜伏先をめぐり、日本中で当り屋をする話があって、食入る様にみちゃったけど、それは救いのない話だった。
 最後巻き込まれた人が死ぬ瞬間を子供が目の当たりにしてしまうという結末。

 最近私も昭和30年代とか40年代50年代くらいの風景に憧憬を覚え、なんやかんやと思いめぐらすんですよね。
 40年生まれだから30年代はあとから吹き込まれた記憶なんだけど・・。
" なんだろうこう、時代の体温が高い感じが、いいんだなあ。
 もっとよみたーい!
 きぐるみ。


 きぐるみさん。
 早速『無花果』を読んでいただいて、
 再び、ありがとうございます。

 きぐるみさんは、英語の勉強がトーイック(得意)なんですね(笑)。

 小説を書くなら、Sチューターのクラスがおすすめです。
 ぼくは長編を書いていたんですが、Sチューターに『無花果』で短編を書くことを徹底的に教えてもらいました。

 いまのチューターは、「人物紹介だけでドラマになっていない」との評でした。
 今回、少し稔を動かしましたが、あまり大げさに描きたくないのです。


2015・6・4(木)
 ダジャレ寒すぎよ。
 対面じゃなくてよかった・・。
「ドラマになっていない」か、なんで??

 みなさんたちの感想、また教えてください。
 きぐるみ




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