48、イブン・スィーナー(1)

文字数 785文字

今回から数回にわたってイブン・スィーナー(アヴィセンナ)についての紹介があるが、現世の作者がアヴィセンナについて知ることは私の悲願だった。私はシチリアにいた時にラテン語訳のアヴィセンナの本の1部を手に入れて感銘を受け、その内容をシチリア語に訳して多くの人に伝えようとした。その後アラビア語の本も手に入れたが、アヴィセンナの本すべてを集めることはできなかった。現世に生きる作者がアヴィセンナの本を日本語訳でよいから読んでくれればこんなうれしいことはない。
ガイドのニコラさんはアヴィセンナに対して特別な思い入れがあるようです。作品集は下の画像から入ってください。
イブン・スィーナー(980年ー1037年6月18日)はペルシャの哲学者、医者、科学者。全名アブー・アリー・アル=フサイン・イブン・アブドゥッラーフ・イブン・スィーナー・アル=ブハーリ。
随分長い名前ですね。
イスラム社会が生み出した最高の知識人と評価され、同時に当時の世界の大学者である。「第二のアリストテレス」とも呼ばれ、アリストテレス哲学と新プラトン主義を結合させたことでヨーロッパの医学、哲学に多大な影響を及ぼした。
イブン・スィーナーは医学だけでなく哲学でも大きな影響を及ぼしているのですね。
アラビア医学界においては、アル・ラーズィーと並ぶ巨頭とされている。その生涯は、幸福と苦難が交差する波乱万丈のものだった。
偉大な人の人生はよいことばかりではないのですね。
「頭領」意味するシャイフッライース、「神の証」の尊称でも呼ばれている。中国との交流が多いトランスオクシアナ地方の生まれで名前のスィーナーが「シナ」の発音に似ていることから彼の出身を中国と関連付ける説、アラビア語において「スィーナー」が「シナイ」を意味する点からユダヤ人と関連付ける説も存在する。
偉大で有名な人ほど後からいろいろな説が言われるのですね。
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