18、ガレノス(3)
文字数 1,140文字
ガレノスは、ヒポクラテスの医学をはるばるルネサンスまで伝えた。彼の On the Elements According to Hippocrates はヒポクラテスの四体液説を叙述している。四体液説は人体が血液、粘液、黒胆汁、黄胆汁から成るとする説で、それらは古代の四大元素によって定義付けられ、かつ四季とも対応関係を持つとされた。彼はこの原理を基にして理論を創出した。しかし、それらは純粋に独創的なものというよりも、ヒポクラテスの人体理論の上に構築されたものと見なしうるものである。
四体液説や四大元素については複雑になるので、別の機会に詳しく説明しよう。ガレノスの主な著作の一つとして17巻からなる『身体諸部分の用途について』がある。ガレノスはまた哲学や文献学についても執筆し、同じく解剖学についても広く執筆した。彼の全集は22巻にも及び、彼はその生涯のほとんどを通じて、執筆を行っていた。