45、イスラム医学(3)
文字数 1,134文字
翻訳時代以降、10世紀から11世紀にかけて、アラビアでは多くの医学書が書かれた。アリー・アッタバールやアル・ラージーなどによって、その地方の医学とインドやギリシャ・ローマの医学が融合し、批判を加えつつ進化し、「ユナニ医学」として親しまれた。今日はアル・ラージーについて話をしよう。
ラーズィーは医学・錬金術・哲学の基礎を作り、貢献した。様々な科学分野で論文を書き、書いた本は記録されているだけでも184冊以上ある。彼はペルシャ、古代ギリシャ、インドの医学にも精通しており、観測や発見によって医学に多くの進歩をもたらした。
バグダードに実験室を構えていたラーズィーは広範囲にわたって旅をし、支配者や王子たちに仕えていた。医学の教師としても、ラーズィーはすべての学科の生徒たちに愛され、患者が貧しかろうと金持ちであろうと情け深く接した。