53、イブン・スィーナー(6)

文字数 792文字

イブン・スィーナーについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
イブン・スィーナーはハマダーンの君主シャムス・ウッダウラの侍医となり、シャムス・ウッダウラの疝痛を治療して能力を認められる。シャムス・ウッダウラの信任を得て宰相に起用されたイブン・スィーナーは、昼間は政務、夜に研究と講義を行う生活を送った。
宰相として仕事をしながら、夜に研究や講義を行うというのは凄いですね。
さらにシャムス・ウッダウラの依頼を受けてアリストテレスの著書に注釈を付記することになり、イブン・スィーナーと弟子たちは多忙な日々を送る。夜間イブン・スィーナーの家に集まった弟子たちは、彼が著した『医学典範』と『治癒の書』の一部を輪読していた。作業の休憩の時には様々な歌が飛び交い、酒席が設けられた。
なんだか楽しそうですね。
勉強の合間に酒を飲むのは楽しいのだろうか。
イブン・スィーナーの政策に不満を持つ軍隊が彼の邸宅を焼き討ちする事件が起きた時、彼はしばらくの間身を隠さなければならなかったが、シャムス・ウッダウラの腹痛を治療するために呼び戻され、宰相に復職した。1020年、イブン・スィーナーは以前から執筆していた『医学典範』を完成させる。
やっぱり優遇されるほど妬まれることも多いのですね。
1021年にシャムス・ウッダウラが没した後、イブン・スィーナーは官職を辞して隠棲し、『治癒の書』の完成像の構想を模索した。
イブン・スィーナーは官僚となるよりも学者として本を完成したかったのだと思います。
イスファハーンの君主と手紙のやり取りを行っていたが、これを知ったハマダーンの新たな君主サマー・ウッダウラはイブン・スィーナーを投獄する。イブン・スィーナーは獄中でも論文を書き続け、釈放後に弟と1人の弟子、2人の奴隷を連れてスーフィーの托鉢僧に扮し、イスファハーンに移住した。
本当に波乱万丈で目まぐるしい人生です。
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