47、イスラム医学(5)
文字数 834文字
ガズナ朝は現在のアフガニスタンのガズナ(ガズニー)を首都として、アフガニスタンからホラーサーンやインド亜大陸北部の一帯を支配したイスラム王朝(955年ー1187年)です。マフムードはガズナ朝の最盛期を現出した君主でした。
マフムードの十数回に及ぶインド遠征にたびたび随行し、インドの民俗、歴史、法律および言語をまとめた『インド誌』を1030年に完成させた。同年天文学書『マスウード宝典』をまとめあげた。この本の中で、アーリヤバタの地球の自転説を紹介したが、採用はしていない。また、地球の半径を約6,339.6kmと計算している。現在の観測による数値(赤道面での半径)は6,378kmであり、極めて正確であったといえる。ちなみに『シャー・ナメー』の著者フェルドウスィーとも同時代人である。
『ヨーガ・スートラ』のアラビア語訳など、インド関連の著作物が20編ほどあり、プトレマイオスの『アルマゲスト』をサンスクリットに翻訳することを試みたが、この翻訳が成功したことを示す証拠は今のところ見つかっていない。ユネスコから世界の記憶(世界記憶遺産)登録を受けた。