6、ポダレイリオス
文字数 1,586文字
恋愛感情はないが、好き嫌いはある。余はモンペリエを狙って相続人のマリアと結婚したが、どうも好みではなくてずっと遠ざけていた。マリアが余が愛人にしていた侍女に頼んで入れ替わったことで余には息子ハイメができた。
ピロクテーテースというのはやっぱりヘレネーに求婚してトロイア戦争に参加した人です。トロイアに着く前にテネドス島において毒蛇に噛まれた(一説によると、別の同名の島にて箙(えびら)から落ちた矢で傷ついた。その矢は彼がヘラクレスから譲り受けたもので、ヒュドラーの毒が塗布してあった)その傷はなかなか治らず、ひどい悪臭をはなった。このためオデュッセウスがピロクテーテースをレームノス島に捨てました。
だが、ピロクテーテースの持つヘラクレスの弓なくしては、トロイアを陥落することはできないと予言されていた。10年後、オデュッセウスらが迎えに行った時、ピロクテーテースの傷はまだ癒えてなかったが、洞窟に住み、弓で獲物を捕らえて生きながらえていた。
もちろんピロクテーテースは、自身を捨てたオデュッセウスを見たときに、かっとなって彼を殺そうとしたが、やっとのことで思いとどまった。そして彼らの説得に応じてトロイア戦争に復帰した。そしてギリシア勢の陣地に連れてこられたピロクテーテースはポダレイリオスの治療を受け、戦闘ができるところまで復活した。