39、四体液説(12)

文字数 1,074文字

四体液説についての続きです。作品集には下の画像から入ってください。
四体液説は占星術とも結びつき、惑星や星座、さらに季節や元素、人体の組織などあらゆるものと対応していた。それぞれの体液と惑星の関係は覚えているか?
血液が木星、黄胆汁が火星、粘液が金星、黒胆汁が土星です。
血液は木星と結びつき、白羊宮、金牛宮、双子宮と関係がある。ラミロ2世が1086年の4月24日生まれ、カール4世が1316年の5月14日生まれなのでどちらも同じ金牛宮になる。
余はカール4世と同じ金牛宮という星座なのか。
ラミロ2世とカール4世は同じ星座というのは意外です。
でも、ラミロ2世はアラゴン王国が反乱で滅亡したかもしれない危機を救い、バルセロナ朝アラゴンの基礎を作った偉大な王です。私達アラゴン王は皆ラミロ2世の血を引いています。アラゴンの基礎を作ったラミロ2世とボヘミア、プラハの基礎を作ったカール4世が同じ金牛宮というのも納得できます。
フェニキア文字とヘブライ文字の最初はアレフ(雄牛)だった。父上もラミロ2世も始まりを意味する金牛宮の星の下に生まれたのか。
黄胆汁は火星と太陽で、巨蟹宮、獅子宮、処女宮と関係がある。ペドロ2世は7月生まれと書いてあったので、おそらく獅子宮であろう。
ペドロ2世が獅子宮というのはイメージピッタリです。
歴史に名前を残す英雄や戦士は余と同じ獅子宮生まれの者が多いと思う。
黒胆汁は土星、水星で、天秤宮、天蠍宮、人馬宮と関係がある、これらの星座の者はこの中にはいないようだ。
粘液は金星と月で、磨羯宮、宝瓶宮、双魚宮で、フリードリヒ2世が1194年の12月26日、フアン1世が1350年の12月27日で磨羯宮、ハイメ1世が1208年の2月2日、ジギスムントが1368年の2月15日で宝瓶宮、ヴェンツェルが1361年の2月26日だから双魚宮になる。


意外な人が誕生日が近くて同じ星座になっていますね。
余の父上とフアン1世が同じ磨羯宮、冬至で寒さが厳しくなる時期に生まれているのか。確かに父上の晩年は厳しいものであった。
私も厳しい時代に生まれたと思っています。
同じ冬の星座でも、宝瓶宮のハイメ1世やジギスムントはもう少し明るいイメージで成果を本人も手に入れていますよね。
そして余は双魚宮というわけか。春はすぐ近くに来ているのに、迷いの中で人生を終えてしまった。
占星術はルネサンス期にはいろいろな知識と結び付けられ高度に発展した。だが、惑星や星座の影響がその人間の人生全てを支配すると考えるのは危険でもある。占星術はこのような傾向があると参考にする程度がよい。
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