第86話
文字数 1,442文字
「いやあ、勝てましたよ」
「おお、凄かったじゃないか」
ポーンが部屋に来た。ダメージは全く無く、元気そうだ。
「裸絞……チョークスリーパーって奴だな」
「ええ、武器ばかりの方はあまり知らない人も多いです。勿論リスクも大きいですが、今回は行けると思っていました」
「俺もケーオにやってやろうかな」
「馬鹿垂れ。素人のじじいがそんな簡単に出来るか」
「さて、いよいよ決勝戦。ケーオとの決戦ですね」
「そうだな。兎にも角にも、ケーオの闇属性の攻撃まで引っ張り出さなきゃな」
「それからもクスリを使わざるを得ない位に追い詰めないといけないしな」
「もしケーオがクスリを使用しなかったらどうすんの? 単純に使用しないとか、その前に気を失っちゃうとかあるだろ?」
「その時は仕方ないですが、今回は諦めるしかないですね。絶対にクスリを所持しているのなら拘束するのも1つではありますが。仮に所持していなかった場合、大事にもなりますし」
「まあ、やってみないと分からないって事だな」
「まあ頑張れ」
「レイス選手、そろそろ決勝が始まります。宜しくお願いします」
「分かった」
「よっしゃ、とにかく頑張れ。去年の俺の仇を取ってくれ」
「じじいは今年のお前の仇だけどな」
闘技場ではもうケーオが待っていた。ドーン達は闘技場の入り口まで着いて来ている。
「お前みたいなじいさんが決勝とは、世も末だな」
「歳は関係ないだろうよ」
「そうだな。戦いを見て、じいさんは強敵だと理解もしている」
「お前の闇属性の魔法は、俺の光属性の前には効果減だ。観念するんだな」
「ふん、光属性の使い手か。あの奥義もただ光っていただけではないんだな」
「あ、ネタバレだったか」
「今大会の最後の試合、決勝戦です。魔法剣士・レイス選手VS魔法剣士・ケーオ選手」
「ケーオ・ブケー。お前の技・魔法・戦法。全てを見せて見ろ」
「そんな大層な話でもない。ただ俺が勝利する、それだけだ」
「バトル、スタート!」
互いに構える。ケーオは剣に雷属性の魔法を込める。様子見、といったところだろう。
「ま、ちょっと付き合ってやるか。レイ!」
開幕から光の柱をケーオにぶつけていく。
ドドドドド!
無数の攻撃がガードの上からケーオを撃つ。
それを振り払いケーオが突っ込んできた。じじいは聖剣で受け止める。
ギィン!
雷属性の魔法剣だが、雷が剣を伝ってくる事は無かった。あくまでも単純な攻撃に特化した魔法剣らしい。ケーオは続けて突きを繰り出す。先読みでかわし、カウンターで攻撃。距離が近すぎて斬るには時間が掛かる。そのまま聖剣の柄で突きを行う。
バシッ!
ケーオは手のひらでじじいの攻撃を受け止めた。
「ぐっ」
「ライトボール!」
近距離からライトボールを連射する。数発、まともにヒットする。その後はガードされ、ケーオとの距離が離れる。
「じいさん、やるな」
「掌、怪我したんじゃないか? 柄の攻撃とは言え、生身で受けるのは堪えるだろう」
「これ位なら問題ない!」
ケーオは雷属性の魔法を撃ちこんできた。
ドゴォン!
じじいはガードするが、少し痺れる。ケーオは更に斬り掛かってきた。
「くっ」
じじいは先読みでかわしながら後ろへ下がる。
「危ないな。軽い痺れで助かった」
「試合を見ていても思ったが、とんでもない回避能力だな」
「そうだろう。物理的に回避できない状態じゃなきゃ、だいたいはかわせるぜ」
ケーオは手のひらをじじいに向ける。
「おっ、ついに闇属性魔法の登場か?」
「光属性に対し、本当に効果が薄いのか試させて貰おう」
「おお、凄かったじゃないか」
ポーンが部屋に来た。ダメージは全く無く、元気そうだ。
「裸絞……チョークスリーパーって奴だな」
「ええ、武器ばかりの方はあまり知らない人も多いです。勿論リスクも大きいですが、今回は行けると思っていました」
「俺もケーオにやってやろうかな」
「馬鹿垂れ。素人のじじいがそんな簡単に出来るか」
「さて、いよいよ決勝戦。ケーオとの決戦ですね」
「そうだな。兎にも角にも、ケーオの闇属性の攻撃まで引っ張り出さなきゃな」
「それからもクスリを使わざるを得ない位に追い詰めないといけないしな」
「もしケーオがクスリを使用しなかったらどうすんの? 単純に使用しないとか、その前に気を失っちゃうとかあるだろ?」
「その時は仕方ないですが、今回は諦めるしかないですね。絶対にクスリを所持しているのなら拘束するのも1つではありますが。仮に所持していなかった場合、大事にもなりますし」
「まあ、やってみないと分からないって事だな」
「まあ頑張れ」
「レイス選手、そろそろ決勝が始まります。宜しくお願いします」
「分かった」
「よっしゃ、とにかく頑張れ。去年の俺の仇を取ってくれ」
「じじいは今年のお前の仇だけどな」
闘技場ではもうケーオが待っていた。ドーン達は闘技場の入り口まで着いて来ている。
「お前みたいなじいさんが決勝とは、世も末だな」
「歳は関係ないだろうよ」
「そうだな。戦いを見て、じいさんは強敵だと理解もしている」
「お前の闇属性の魔法は、俺の光属性の前には効果減だ。観念するんだな」
「ふん、光属性の使い手か。あの奥義もただ光っていただけではないんだな」
「あ、ネタバレだったか」
「今大会の最後の試合、決勝戦です。魔法剣士・レイス選手VS魔法剣士・ケーオ選手」
「ケーオ・ブケー。お前の技・魔法・戦法。全てを見せて見ろ」
「そんな大層な話でもない。ただ俺が勝利する、それだけだ」
「バトル、スタート!」
互いに構える。ケーオは剣に雷属性の魔法を込める。様子見、といったところだろう。
「ま、ちょっと付き合ってやるか。レイ!」
開幕から光の柱をケーオにぶつけていく。
ドドドドド!
無数の攻撃がガードの上からケーオを撃つ。
それを振り払いケーオが突っ込んできた。じじいは聖剣で受け止める。
ギィン!
雷属性の魔法剣だが、雷が剣を伝ってくる事は無かった。あくまでも単純な攻撃に特化した魔法剣らしい。ケーオは続けて突きを繰り出す。先読みでかわし、カウンターで攻撃。距離が近すぎて斬るには時間が掛かる。そのまま聖剣の柄で突きを行う。
バシッ!
ケーオは手のひらでじじいの攻撃を受け止めた。
「ぐっ」
「ライトボール!」
近距離からライトボールを連射する。数発、まともにヒットする。その後はガードされ、ケーオとの距離が離れる。
「じいさん、やるな」
「掌、怪我したんじゃないか? 柄の攻撃とは言え、生身で受けるのは堪えるだろう」
「これ位なら問題ない!」
ケーオは雷属性の魔法を撃ちこんできた。
ドゴォン!
じじいはガードするが、少し痺れる。ケーオは更に斬り掛かってきた。
「くっ」
じじいは先読みでかわしながら後ろへ下がる。
「危ないな。軽い痺れで助かった」
「試合を見ていても思ったが、とんでもない回避能力だな」
「そうだろう。物理的に回避できない状態じゃなきゃ、だいたいはかわせるぜ」
ケーオは手のひらをじじいに向ける。
「おっ、ついに闇属性魔法の登場か?」
「光属性に対し、本当に効果が薄いのか試させて貰おう」