第70話
文字数 1,328文字
翌朝。朝ご飯を食べて、少しゆっくりする。その後、軽く運動をした。
「さて、じゃあ早速やるか」
「おうよ」
「あくまでスパーリングです。ルールは決めさせて貰いますよ」
「何だよルールって?」
「武器は模造刀を使用して下さい。朝から買ってきましたよ」
「おお、そう言えばご飯の後から姿を見なかったな」
「魔法に関して、レイスさんはライトボールのみ。ヘンリーさんは気弾のみ使用可能です」
「え、結構厳しいな」
「剣技も魔力を込める物は禁止です。具体的にはレイスさんのライト斬りやヘンリーさんの魔法剣ガイアです」
「ドーン、お前はどうするの?」
「私も初級のボムのみとします」
「え、あれ結構強いぞ」
「まあ私は剣技は扱えませんし」
「まあ良いや、実力で打ち合えば間違いないってな」
「まあそうか」
じじいとヘンリーは構える。
「いくぞ。バトルスタート!」
ヘンリーはいきなり斬り掛かる。じじいはそれを次々かわし、ヘンリーの胴を払う。
「ぐっ、まだまだ」
ヘンリーは更に打ち込んでくる。じじいは攻撃を弾いて打ち込んだ。
ドゴッ
ヘンリーは後ろへ飛ばされる。じじいは更に追いかける。
「うおおっ、ガイア!」
ヘンリーは魔法剣ガイアを撃ち出す。
「!?」
じじいはガードするが、模造刀が折れてしまった。
「何をやってるんですか!」
「いやいや、悪いな。でもやっぱこれじゃないと」
ヘンリーは自身の剣を拾い上げる。
「確かにな」
じじいも聖剣を拾い上げる。
「おいおい、ガチでやる気か?」
「ニャン太さん、どうしますか?」
「まあ良いだろう。そんなに大した事にはならないよ」
「そうでしょうか?」
じじいとヘンリーは再び構える。
ヘンリーは気を溜めて斬り掛かる。じじいはそれをかわす。ヘンリーは続いて攻撃を繰り出す。
「魔法剣ギガイア!」
ヘンリーの魔法剣だ。大会の時と遜色ない剣撃。じじいはギガイアをかわしながらライト斬りを放った。
ギィン!
ライト斬りは直撃し、ヘンリーを倒した。もちろん、大会用のライト斬りだ。
「いててて……なんだこりゃ。てんで相手になりゃしねえ」
「それまでですね。次は私がやりましょう」
ドーンが前に出る。
「ボム!」
開始の声掛けが始まるより前に、ドーンは魔法を連発した。
ドン! ドォン!
魔法をよけたり斬り除けたりし、じじいは一気に詰め寄る。ドーンは自身の前にボムを爆発させて、勢いで後ろへ飛ぶ。次の瞬間、ボムを後ろで爆発させて一気に前へ来た。杖を聖剣で受け止める。ドーンはそのままボムを発動した。これは本選大会でドーンVSキック戦の前にじじいがドーンに教えた作戦の応用か。
じじいは素早く回り込み、剣をドーンの首元へ当てた。
「くっ、ここまでですか」
「強くなっているじゃないか、ドーン」
「あの爆発をあの密接距離からかわして回り込むのか。何かめっちゃ強くなってないか?」
「聖剣の力だな。もちろんじじい自体もかなり強くはなっているがな」
先の魔王戦時に聖剣に吸収されたマジックスピネルは今も聖剣にある。考えようによっては呪いの装備になってしまったままなのだ。
「これでも本気になった魔王には届かないだろうな。まだ時間はある。もっと修行しないと」
「そうだな」
そして世界大会の日が近づいていくのだった。
「さて、じゃあ早速やるか」
「おうよ」
「あくまでスパーリングです。ルールは決めさせて貰いますよ」
「何だよルールって?」
「武器は模造刀を使用して下さい。朝から買ってきましたよ」
「おお、そう言えばご飯の後から姿を見なかったな」
「魔法に関して、レイスさんはライトボールのみ。ヘンリーさんは気弾のみ使用可能です」
「え、結構厳しいな」
「剣技も魔力を込める物は禁止です。具体的にはレイスさんのライト斬りやヘンリーさんの魔法剣ガイアです」
「ドーン、お前はどうするの?」
「私も初級のボムのみとします」
「え、あれ結構強いぞ」
「まあ私は剣技は扱えませんし」
「まあ良いや、実力で打ち合えば間違いないってな」
「まあそうか」
じじいとヘンリーは構える。
「いくぞ。バトルスタート!」
ヘンリーはいきなり斬り掛かる。じじいはそれを次々かわし、ヘンリーの胴を払う。
「ぐっ、まだまだ」
ヘンリーは更に打ち込んでくる。じじいは攻撃を弾いて打ち込んだ。
ドゴッ
ヘンリーは後ろへ飛ばされる。じじいは更に追いかける。
「うおおっ、ガイア!」
ヘンリーは魔法剣ガイアを撃ち出す。
「!?」
じじいはガードするが、模造刀が折れてしまった。
「何をやってるんですか!」
「いやいや、悪いな。でもやっぱこれじゃないと」
ヘンリーは自身の剣を拾い上げる。
「確かにな」
じじいも聖剣を拾い上げる。
「おいおい、ガチでやる気か?」
「ニャン太さん、どうしますか?」
「まあ良いだろう。そんなに大した事にはならないよ」
「そうでしょうか?」
じじいとヘンリーは再び構える。
ヘンリーは気を溜めて斬り掛かる。じじいはそれをかわす。ヘンリーは続いて攻撃を繰り出す。
「魔法剣ギガイア!」
ヘンリーの魔法剣だ。大会の時と遜色ない剣撃。じじいはギガイアをかわしながらライト斬りを放った。
ギィン!
ライト斬りは直撃し、ヘンリーを倒した。もちろん、大会用のライト斬りだ。
「いててて……なんだこりゃ。てんで相手になりゃしねえ」
「それまでですね。次は私がやりましょう」
ドーンが前に出る。
「ボム!」
開始の声掛けが始まるより前に、ドーンは魔法を連発した。
ドン! ドォン!
魔法をよけたり斬り除けたりし、じじいは一気に詰め寄る。ドーンは自身の前にボムを爆発させて、勢いで後ろへ飛ぶ。次の瞬間、ボムを後ろで爆発させて一気に前へ来た。杖を聖剣で受け止める。ドーンはそのままボムを発動した。これは本選大会でドーンVSキック戦の前にじじいがドーンに教えた作戦の応用か。
じじいは素早く回り込み、剣をドーンの首元へ当てた。
「くっ、ここまでですか」
「強くなっているじゃないか、ドーン」
「あの爆発をあの密接距離からかわして回り込むのか。何かめっちゃ強くなってないか?」
「聖剣の力だな。もちろんじじい自体もかなり強くはなっているがな」
先の魔王戦時に聖剣に吸収されたマジックスピネルは今も聖剣にある。考えようによっては呪いの装備になってしまったままなのだ。
「これでも本気になった魔王には届かないだろうな。まだ時間はある。もっと修行しないと」
「そうだな」
そして世界大会の日が近づいていくのだった。