第1話

文字数 1,212文字

 昔、世界を征服しようと魔王ポコポコビッツが現れた。
 魔王はまたたく間に世界を恐怖に陥れた。

 時を同じくして、光の力を持った青年が現れた。
 少しずつ力を付けながら魔物と戦っていく彼は、何時からか勇者と呼ばれる様になった。


 そして少しばかりの時間が流れ、勇者はついに魔王の住む城へ攻め入った。



 ラスボス戦の始まりである。





「ふふふ……勇者よ、よくここまで来たものだ。しかし私を倒せるかな?」
「お前が魔王ポコポコビッツか!お前を倒してこの世界に平和を取り戻してやる!」
「良いだろう、掛かって来い。力の差を思い知らせてやろう」


―勇者は先読みを使った―
※勇者の得意技、次の敵の攻撃を回避できる

―魔王の攻撃―
―勇者は攻撃をかわした―


「何だと!?今のをかわすのか?」
「魔王、お前の攻撃は見切ったぞ!」
「何を!」


―勇者はソードレインを使用した―
※剣技、雨の様に連続で斬り掛かる
―連続ヒット―


「ぐっ、やるではないか!」


―魔王の攻撃―
―ヒット―


「うわああっ!」


 吹っ飛ぶ勇者。


「人間が私に勝てるものか!」
「近接戦は不利か……(先読みをすれば攻撃はかわせるけど、攻撃が出来ないし)」


―勇者はライトボールを放った―
―ヒット―


「うっ、これが光の力なのか?勇者が神に選ばれた存在といのは本当なのか?」
「これならいける!」


―魔王は炎を放った―
※いわゆるファイアみたいなもの
ーヒットー


「う、ぐ……遠くからでもキツいな」


―勇者はハイヒールを使用した―
※回復魔法、ヒールの上位魔法でHPを結構回復させる


―魔王の攻撃―
―ヒット―


 またも吹っ飛ぶ勇者。


「うわああっ!」
「どうした、もう虫の息か?」
「ぐ……こうなったら奥義で決めてやる!」


―勇者は気を溜めている―
※奥義は気を溜めてから放つ、つまり2ターン消費する


「このまま終わりにしてやろう!」


―魔王の攻撃―
―ヒット―


「次の攻撃で終わりだな、勇者よ」
「どうやらそうみたいだな、魔王!」
「!? 何をするつもりだ!?」


―勇者は奥義を放った―


「奥義、光の波!敵を貫け!」
※光の奥義2、光属性の気を複数敵に集めて爆発させる
―連続ヒット―


「バ、バカなあああ!」



―魔王を倒した―





「や、やった……HPもMPもギリだった……」


 邪悪な気が消え去り、光の精霊が姿を現す。


「勇者レイスよ、よくぞ魔王ポコポコビッツを打ち倒しました。これでこの世界に平和が戻りました」
「はい、有難うございます」
「しかし魔王はいずれ復活します。その時には貴方は老い、生きてはいないでしょう」
「え……そ、そうなんですか?」
「魔王の持つ邪悪な気を封印するには、まだ力が足りません。今しばらく力を蓄える必要があります」


 勇者は少し、寂しそうにうなだれる。


「貴方は歴代でも稀有な力の持ち主です。なので私に考えがあります」
「考え…?」
「そうです。邪悪な気を完全に封印する為に、手伝って頂けませんか?」
「…分かりました。それでどうすれば?」






 そして時は現代へと戻る………




ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

【レイス】

本作の主人公。

200年前に魔王を打ち破った勇者。

光の精霊の加護を受けており、光属性の魔法や魔法剣を使用する。

【ニャン太】

勇者レイスの使い魔。

光の精霊がレイスに遣わせた精霊見習い。。

猫の姿は仮の姿である。


【ポコポコビッツ】

200年前に勇者に敗れた魔王。

封印されており、復活する時を待っている。

闇属性の魔法を使用する。

【ドーン】

ルファウスト王国の宮廷魔術師。

とある要件でとある人間を追っている。

主に無属性の爆発魔法を使用する。

【ヘンリー】

ルファウスト王国に住む魔法剣士。

世界大会で優勝するのが夢。

無属性の魔法剣を使用する。

【ポーン】

サーザリッド王国の兵士。

研修でルファウスト王国へ来ており、大会での案内等を行う。


【光の精霊】

レイスに光の加護を授け、ニャン太を遣わせた本人。

レイスに間違えて「不老不死」でなく「不死」を与えてしまったおっちょこちょいさん。

【魔王直属軍】

200年前は大きな軍だった。

レイスと戦って敗れた事でかなり数を減らしてしまった。

魔王が封印された後は、殆どの者が目的も無く過ごしている。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み