第76話
文字数 1,253文字
「第1回戦、第5試合。剣士・ゼット選手VS剣士・スサノオ選手」
「剣士同士の戦いか。面白い戦いになりそうだな」
「スサノオは去年居たぜ。かなり強かったが、ケーオに敗れてた」
「へえ、ヘンリーとどっちが強い?」
「単純な剣技であればスサノオには勝てないな。まあ、俺には魔法剣があるから分からないけど」
実際、ヘンリーのとっておきの魔法は反則級な訳だが。
「さあ、宜しく頼むぞ。ゼット選手」
「何だ、この暑苦しさは」
「男子たるもの、熱くなくてはな」
「え、なに? そんなキャラなの?」
「……変わっていないな、アイツ」
「そんなキャラみたいですね」
「え、熱いのいいじゃん? かっけえじゃん」
「ニャン太、お前……」
「バトル、スタート!」
ゼットはロングソードを構える。対してスサノオの武器は……
「めっちゃでかい大剣だな。バスタードソードってやつか?」
「バスタードソードの改良品で、1回りでかいぜ。確か、スサノオソードとか……」
「かっけえ!」
「そんな大剣を振り回して、俺に当てれるかな」
「心配無用」
スサノオは大剣を振りかぶる。
「まさか、普通に振り下ろしてくる気なのか?」
「あの構えからは振り下ろしだよな?」
「まあ見てな。めっちゃ早いから」
「早い? 振り下ろすスピードがですか?」
「おうよ」
「なんかすごい威圧感を感じる。魔法が使えるなら遠くから安全圏で攻撃していたい」
「さあ、きたまえ」
ゼットは意を決して走り出す。あの振り下ろしと思われる攻撃が来る前に、一気に決めてやる。
「うおお……」
ドオオォォォン!
「えっ!?」
「ま、まさか……」
「すげえ!」
一瞬の内にスサノオの剣は地面に叩きつけられていた。恐ろしい程のパワーと瞬発力なのだろう。瞬きをしている内に剣は振り下ろしを完了していた。
「ううう……」
ゼットの腕は完全に潰れているだろう。剣も折れている。
「それまで。スサノオ選手の勝利です」
「ああ……確かにちょっと油断しただけでも一気に持ってかれそうだな。」
「じいさんの回避能力なら避けれるんじゃないかな? 俺の必殺技もかわしたくらいだしさ」
「じじいのウリはそれだけだもんな」
「違わい」
「レイスさんは全体的に能力が高いですよ。強いオールラウンダーです」
「まあ、勇者だもんな」
「剣も魔法も回復も出来るからな」
「でもさっきのスサノオの攻撃を受けたらヤバイよな」
「あんなもん死ぬわ」
「因みに、去年ケーオはどうやって倒したの?」
「魔法だな」
「まんまじゃねえか!」
「おっ、次の試合が終わったぜ。なんと魔法使いだ」
「じゃあ次でスサノオ選手の攻略が見れるかもしれませんね」
「ついにケーオの試合だな」
「ケーオはバランスの良い魔法剣士だ。でも強敵と戦うと途中でおかしくなるんだよな」
「おかしくなる?」
「うひゃひゃ、とか言い出して強くなるんだ」
「それがクスリをこっそり使用している時かもしれませんね」
「明らかにラリってるじゃねえか!」
「しかも今は闇属性の魔法を使うんだろ? どれくらい強いのかちょっと分からないな」
そう言いながら皆はテレビに注目した。
「剣士同士の戦いか。面白い戦いになりそうだな」
「スサノオは去年居たぜ。かなり強かったが、ケーオに敗れてた」
「へえ、ヘンリーとどっちが強い?」
「単純な剣技であればスサノオには勝てないな。まあ、俺には魔法剣があるから分からないけど」
実際、ヘンリーのとっておきの魔法は反則級な訳だが。
「さあ、宜しく頼むぞ。ゼット選手」
「何だ、この暑苦しさは」
「男子たるもの、熱くなくてはな」
「え、なに? そんなキャラなの?」
「……変わっていないな、アイツ」
「そんなキャラみたいですね」
「え、熱いのいいじゃん? かっけえじゃん」
「ニャン太、お前……」
「バトル、スタート!」
ゼットはロングソードを構える。対してスサノオの武器は……
「めっちゃでかい大剣だな。バスタードソードってやつか?」
「バスタードソードの改良品で、1回りでかいぜ。確か、スサノオソードとか……」
「かっけえ!」
「そんな大剣を振り回して、俺に当てれるかな」
「心配無用」
スサノオは大剣を振りかぶる。
「まさか、普通に振り下ろしてくる気なのか?」
「あの構えからは振り下ろしだよな?」
「まあ見てな。めっちゃ早いから」
「早い? 振り下ろすスピードがですか?」
「おうよ」
「なんかすごい威圧感を感じる。魔法が使えるなら遠くから安全圏で攻撃していたい」
「さあ、きたまえ」
ゼットは意を決して走り出す。あの振り下ろしと思われる攻撃が来る前に、一気に決めてやる。
「うおお……」
ドオオォォォン!
「えっ!?」
「ま、まさか……」
「すげえ!」
一瞬の内にスサノオの剣は地面に叩きつけられていた。恐ろしい程のパワーと瞬発力なのだろう。瞬きをしている内に剣は振り下ろしを完了していた。
「ううう……」
ゼットの腕は完全に潰れているだろう。剣も折れている。
「それまで。スサノオ選手の勝利です」
「ああ……確かにちょっと油断しただけでも一気に持ってかれそうだな。」
「じいさんの回避能力なら避けれるんじゃないかな? 俺の必殺技もかわしたくらいだしさ」
「じじいのウリはそれだけだもんな」
「違わい」
「レイスさんは全体的に能力が高いですよ。強いオールラウンダーです」
「まあ、勇者だもんな」
「剣も魔法も回復も出来るからな」
「でもさっきのスサノオの攻撃を受けたらヤバイよな」
「あんなもん死ぬわ」
「因みに、去年ケーオはどうやって倒したの?」
「魔法だな」
「まんまじゃねえか!」
「おっ、次の試合が終わったぜ。なんと魔法使いだ」
「じゃあ次でスサノオ選手の攻略が見れるかもしれませんね」
「ついにケーオの試合だな」
「ケーオはバランスの良い魔法剣士だ。でも強敵と戦うと途中でおかしくなるんだよな」
「おかしくなる?」
「うひゃひゃ、とか言い出して強くなるんだ」
「それがクスリをこっそり使用している時かもしれませんね」
「明らかにラリってるじゃねえか!」
「しかも今は闇属性の魔法を使うんだろ? どれくらい強いのかちょっと分からないな」
そう言いながら皆はテレビに注目した。