第20話
文字数 1,004文字
「ほう…こんな所に人間が来るとは。猫も居るじゃないか」
「ガイコツ系の魔物か」
「じじい、気を付けろ。こいつ……やるぞ」
ガイコツの身体にマントを羽織り、大きな鎌を持っている。まるで死神みたいだ。
「何をしに来たかは分からないが、ここに来たからには死んで貰うしかない」
「やるしかないか」
そう言った瞬間、魔物は鎌を振ってきた。
ギィン!
軽く受け流せたのは修行の成果か。あまりパワーはないようだ。そのまま攻撃を繰り出す。
「ふっふっふ……じじいのくせに思ったよりやるじゃないか」
「か、かわされた」
「面白い。ならば全力で相手をしよう。我が名はデス」
「デスだと!?」
「じじい、知っているのか?」
「知らん」
「おい!」
デスは鎌の周りに魔力を集めていく。こいつは魔法系なのか?鎌を振るうと集まった魔力が飛んできた。
「これは、闇属性の魔法!魔物でも上位のものが使う魔法だぞ」
先読みで魔法をかわす。ライトボールを放つが、握り潰されてしまった。
「じじいの光の玉を潰した!? 魔力の差がありすぎるのか」
「魔法では厳しいか……ならば隙を作りたたっ斬る!」
元々、先読みで攻撃をかわしながら距離を詰めるのはじじいの得意な戦い方。ある程度までは簡単に詰め寄る事が出来た。
「何て言うか、ふわふわとしたヤツだ。近付くとサッと距離を取ってきやがる」
解決するには一気に距離を詰めるしかない。だが、視界もあまり良くなく動きにくい。どこかで先読みを使わずに、前へよけなければ……横か後ろにしか動かない先読みの唯一の弱点だ。
「ゴーレム戦での成果を見せる時だ!」
じじいはデスに向かって走り出した。デスは一定の距離を取りながら魔法を連発してくる。危ない時だけ先読みを発動するが、思うようにいかない。
段々集中していった結果、じじいの魔力が高まっていた。
「!? あの魔法、今なら使える!」
ライトボールより強かった魔法を使える気がした。でもこの状態で発動できるか?
「いつまでよけ続けるつもりだ? 私の魔力は甚大だ。魔力切れを起こす事はない」
「ああ、何かそんな感じだな」
大きく横に飛び退いた後、じじいは魔法の詠唱に入る。
「ふっふっふ……違う魔法を唱えるつもりか。そうはさせんぞ」
デスは少し構え直すと、より大きな魔力を集め始める。だが、どちらが早いのかは明らかだった。
「終わりだな、ダークフレイム!」
「く……間に合わない!」
デスの魔法の方が早かった。
「ガイコツ系の魔物か」
「じじい、気を付けろ。こいつ……やるぞ」
ガイコツの身体にマントを羽織り、大きな鎌を持っている。まるで死神みたいだ。
「何をしに来たかは分からないが、ここに来たからには死んで貰うしかない」
「やるしかないか」
そう言った瞬間、魔物は鎌を振ってきた。
ギィン!
軽く受け流せたのは修行の成果か。あまりパワーはないようだ。そのまま攻撃を繰り出す。
「ふっふっふ……じじいのくせに思ったよりやるじゃないか」
「か、かわされた」
「面白い。ならば全力で相手をしよう。我が名はデス」
「デスだと!?」
「じじい、知っているのか?」
「知らん」
「おい!」
デスは鎌の周りに魔力を集めていく。こいつは魔法系なのか?鎌を振るうと集まった魔力が飛んできた。
「これは、闇属性の魔法!魔物でも上位のものが使う魔法だぞ」
先読みで魔法をかわす。ライトボールを放つが、握り潰されてしまった。
「じじいの光の玉を潰した!? 魔力の差がありすぎるのか」
「魔法では厳しいか……ならば隙を作りたたっ斬る!」
元々、先読みで攻撃をかわしながら距離を詰めるのはじじいの得意な戦い方。ある程度までは簡単に詰め寄る事が出来た。
「何て言うか、ふわふわとしたヤツだ。近付くとサッと距離を取ってきやがる」
解決するには一気に距離を詰めるしかない。だが、視界もあまり良くなく動きにくい。どこかで先読みを使わずに、前へよけなければ……横か後ろにしか動かない先読みの唯一の弱点だ。
「ゴーレム戦での成果を見せる時だ!」
じじいはデスに向かって走り出した。デスは一定の距離を取りながら魔法を連発してくる。危ない時だけ先読みを発動するが、思うようにいかない。
段々集中していった結果、じじいの魔力が高まっていた。
「!? あの魔法、今なら使える!」
ライトボールより強かった魔法を使える気がした。でもこの状態で発動できるか?
「いつまでよけ続けるつもりだ? 私の魔力は甚大だ。魔力切れを起こす事はない」
「ああ、何かそんな感じだな」
大きく横に飛び退いた後、じじいは魔法の詠唱に入る。
「ふっふっふ……違う魔法を唱えるつもりか。そうはさせんぞ」
デスは少し構え直すと、より大きな魔力を集め始める。だが、どちらが早いのかは明らかだった。
「終わりだな、ダークフレイム!」
「く……間に合わない!」
デスの魔法の方が早かった。