第94話
文字数 1,052文字
「だったら言ってくれれば良かったのに」
「いやあ、最初は勇者だと気付かなかったですし」
「でも途中で気付いたのでしょう? それなのにバトルを止めなかった」
「まあ、少しばかり熱くなってしまいましたし」
「あのガーゴイルの軍団は何だったんですか?」
「それは多分、ふにゃにゃんのせいでしょう。あいつの存在は魔物を呼び寄せる」
「どういう事です?」
「ふにゃにゃんは制作過程で元素魔力が発せられない様にされています。その代わりに特殊な魔力が電波の様に常時流れているのです」
「元素魔力って、火・水・風・土ですよね」
「因みに炎とかは大元素だな」
「その特殊な魔力は人間には気付けない。でも魔物は簡単に気付けるのです」
「俺も気付けなかったぜ」
「それはニャン太の能力不足でしょう。大元素の精霊レベルにならないと、その魔力には気付けません」
「さあ、ふにゃにゃん。貴方も神様の所に戻りなさいな」
「しょうがないのね。でもその前に」
ふにゃにゃんはじじいの前に来た。
「面白い剣を持っているのね。ちょっと見せて」
「え、ああ。構わないが……」
ふにゃにゃんは聖剣にぶつかる。一瞬、小さく光が起きる。
「……!」
「……!」
「面白いのね」
ふにゃにゃんは何度も聖剣にぶつかっている。
「何なんだ、これ」
「新しい遊びなのか?」
「そろそろ良いですね?」
「は~い。じゃあなのね」
「さて、また機会があったら会いましょう」
テレポートの魔法でこの場にはじじいとニャン太が残った。
「あの……これ何だったんだ?」
「……さあ?」
「……帰るか。」
「……そうだな。」
~天界~
「光の精霊、良かったのですか?」
「何がでしょう」
「私でも気付く。ふにゃにゃんのした事は……」
「あの場でふにゃにゃんが行動した。恐らく、神の意思があったと考えるのが妥当です」
「確かにそうですが……」
「2人とも戻ったか」
「精霊王様」
「私が以前言った様に、神のする事であれば私達はどうする事も無いだろう」
「そうですね」
「だからってどうして……聖剣に掛かっている呪いの増強だなんて」
「恐らく不死の勇者にとっては大した問題にはならんだろう」
「あれは最早、神の呪いです。不死の契約がどこまで対抗できるか……」
「神の事です。契約を打ち消すほどの力は授けていないでしょう」
「もし本当に神の思し召しだとするならば、だがな」
「私が勇者と話をしましょう。今後の事も聞いておきたいですし」
「今後…魔王と戦った後の事ですか?」
「ええ。契約に関してです」
「光の精霊、頼んだぞ」
「分かりました」
「……私は地上に手出しは無用、か」
「いやあ、最初は勇者だと気付かなかったですし」
「でも途中で気付いたのでしょう? それなのにバトルを止めなかった」
「まあ、少しばかり熱くなってしまいましたし」
「あのガーゴイルの軍団は何だったんですか?」
「それは多分、ふにゃにゃんのせいでしょう。あいつの存在は魔物を呼び寄せる」
「どういう事です?」
「ふにゃにゃんは制作過程で元素魔力が発せられない様にされています。その代わりに特殊な魔力が電波の様に常時流れているのです」
「元素魔力って、火・水・風・土ですよね」
「因みに炎とかは大元素だな」
「その特殊な魔力は人間には気付けない。でも魔物は簡単に気付けるのです」
「俺も気付けなかったぜ」
「それはニャン太の能力不足でしょう。大元素の精霊レベルにならないと、その魔力には気付けません」
「さあ、ふにゃにゃん。貴方も神様の所に戻りなさいな」
「しょうがないのね。でもその前に」
ふにゃにゃんはじじいの前に来た。
「面白い剣を持っているのね。ちょっと見せて」
「え、ああ。構わないが……」
ふにゃにゃんは聖剣にぶつかる。一瞬、小さく光が起きる。
「……!」
「……!」
「面白いのね」
ふにゃにゃんは何度も聖剣にぶつかっている。
「何なんだ、これ」
「新しい遊びなのか?」
「そろそろ良いですね?」
「は~い。じゃあなのね」
「さて、また機会があったら会いましょう」
テレポートの魔法でこの場にはじじいとニャン太が残った。
「あの……これ何だったんだ?」
「……さあ?」
「……帰るか。」
「……そうだな。」
~天界~
「光の精霊、良かったのですか?」
「何がでしょう」
「私でも気付く。ふにゃにゃんのした事は……」
「あの場でふにゃにゃんが行動した。恐らく、神の意思があったと考えるのが妥当です」
「確かにそうですが……」
「2人とも戻ったか」
「精霊王様」
「私が以前言った様に、神のする事であれば私達はどうする事も無いだろう」
「そうですね」
「だからってどうして……聖剣に掛かっている呪いの増強だなんて」
「恐らく不死の勇者にとっては大した問題にはならんだろう」
「あれは最早、神の呪いです。不死の契約がどこまで対抗できるか……」
「神の事です。契約を打ち消すほどの力は授けていないでしょう」
「もし本当に神の思し召しだとするならば、だがな」
「私が勇者と話をしましょう。今後の事も聞いておきたいですし」
「今後…魔王と戦った後の事ですか?」
「ええ。契約に関してです」
「光の精霊、頼んだぞ」
「分かりました」
「……私は地上に手出しは無用、か」